
セツブンソウ
日時: 2026年2月10日 (火) 10:00~12:00
参加者:8名/ 浅香、岡、岡田、小河、河野、村上、吉田、石塚
報告
準絶滅危惧種で可憐なスプリング・エフェメラルの一つ、セツブンソウ(学名:Eranthis pinnatifida)を自然保護委員と野火止保全活動のメンバーで都立野川公園自然観察園に観に行った。前々日に降った今年初の雪が都内でも数センチ積もったので心配したが、セツブンソウの群落の周りはすでに雪が融けていて、白く可愛い花が満開になっているのをしっかり観察することができた。
自然観察園には3か所セツブンソウの群落が見られる。名前の通り、節分の頃から咲き出して3月上旬まで観ることができる。
セツブンソウは、キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草。初夏には地上部を枯らして休眠するので、花の可憐さとあわせて、スプリング・エフェメラル(春のはかない命、春の妖精)と呼ばれるキンポウゲ科やユリ科の植物の一つ。春の訪れをいち早く告げる花として、平安時代初期の植物辞典『本草和名(ほんぞうわみょう)』にすでにみられる。
自然観察園では、セツブンソウのあと、スプリング・エフェメラルの仲間であるアズマイチゲやニリンソウが開花し始めた。
写真でわかるように、直径2センチほどの花は、白い花弁に見える萼片5枚から成り、高さは5〜15センチ。石灰質の土壌を好むが、石灰質でない自然観察園には秩父地方の何処かから移植されたのだろうと、観察会後に訪れた自然観察センターの山田陽子センター長が説明。山田センター長は、野川公園の地質やハケと呼ばれる国分寺崖線と湧水の特徴などについても解説してくれた。
まだ冬枯れの自然観察園では、セツブンソウのほかにフクジュソウが咲き始めていた。外来種のオオイヌノフグリの青い花があちこちでみられたが、ここで保護されている在来種のイヌノフグリはまだ開花していなかった。木の花では、ロウバイ、ソシンロウバイが盛りを過ぎて、ピンク色のウグイスカグラの花が咲き始め、サンシュユ、マンサクは開花まであと少しの状態であった。湿地を好むハンノキの枝先からは、薄茶色の尾状の花が垂れ下がっていた。 (文/石塚嘉一、写真/石塚嘉一 ほか )







