気象条件による積雪の状態の変化を実感ー 山行委員会 山根伸洋
第6回(2026年1月25日、10名参加)と第7回(同年3月21日、6名参加)の研修山行は、いずれも谷川岳天神尾根で雪崩講習として実施した。気象条件の差異により異なる知見が得られた。第6回は終日降雪と強風により視界不良となり、ホワイトアウトに近い状況下での行動を余儀なくされた。トレースが短時間で消失する環境で、ビーコン捜索、プロービング、ラッセルを伴う下山を実施し、ルートファインディングとパーティー行動の基本を実地に体験した。第7回は晴天下で実施し、ハーネス等の装備装着とビーコンチェックを実施した上で、プローブを雪面に差し込み、積雪の深さおよび締まり具合を確認する訓練を行い、ビーコン捜索(シグナル・コース・ファインサーチ)と掘り出し訓練を反復実施した。さらに滑落停止とスタンディング・アックス・ビレイの実技を通じ、急傾斜雪面での確保技術の理解を深めた。両回を通じ、気象条件による積雪の状態の相違を実感し、それに応じた行動判断と安全管理意識の向上が図られた点が成果と思われる。


