日時:2026年5月13日(水)18:30~20:50
題目:「安全な山登りのために 初歩の地図読み」
場所:イノベーションフィールド国分寺 4階 第2セミナー室
参加者:スタッフ16名(講師含む)、受講生26名 計42名
講師:統括リーダー 宮崎紘一
報告
三頭山での実習を終え、連休明けに第3回講座「地図読み」が開催された。 山行を無事に終えたことで、受講生同士はもちろんスタッフとの距離も縮まり、会場は和やかな雰囲気に包まれていた。実際に山で行動を共にしたことで、親近感が増してきていると感じられる。
前回に引き続き、登山教室の統括リーダーである宮崎氏を講師に迎え、「安全な山登りのために 初歩の地図読み」をテーマに、地図やコンパスの基本操作、遭難を防ぐための地図読みについて学んだ。受講生はプレートコンパスを持参し、本格的な学習となった。
■遭難防止
山を安全に楽しむためには、何よりも遭難しないことが重要である。 遭難原因のトップは道迷いである。●思い込み(自分の都合)で判断しない ●下りルートに注意する ●地図を確認し、使いこなす 高度計・GPS・スマホなどのIT機器も有効だが、機器に頼らずとも地図とコンパスで現在地を確認できるようにする、といった基本が強調された。
■使用する地図
観光地図やガイドブックではなく、登山には国土地理院発行の2万5千分の1地形図を使用する。
紙地図に加え、現在はインターネット経由で地理院地図をダウンロードし、印刷することができる。
実際に、該当エリアの地図を検索し、印刷するまでの操作を実演いただいた。
■地形の読み取り
地図記号、尾根・谷・沢などの地形用語、等高線(コンター)について説明があり、地形図から山の地形を立体的に把握することができる。 登山前には目標地点やコースを地図に記入し、山行中は通過地点ごとに地図を確認しながら歩くことが重要である。
■コンパスの使い方
地図にはあらかじめ磁北線を記入しておく。 地図の磁北線と磁針を平行に合わせ、コンパスの矢印を目標に向けて方向を定める操作を学んだ。コンパスを使うことで山座同定も可能になる。
■スマホ地図アプリの活用
紙地図・コンパスと併用する前提で、●事前に地図をダウンロード ●表示は北向き固定 ●軌跡を表示する ●電池残量と予備バッテリーの確保する 等の操作上のアドバイスがあった。
■迷ったときは「元の道に引き返す勇気と気力!!」
迷った場合は、●沢へ下らず、尾根・稜線を目指す ●無理に動かない ●非常食・非常用装備を濡らさない ●救助要請は早めに判断し、110番へ通報 ●家族や職場への連絡でスマホの電池を消耗しない といった具体的な行動についての助言をいただいた。
「地図読みを億劫がらずに。最良の装備は気力と体力」という言葉で講義が締めくくられた。講師の豊富な経験に基づくわかりやすい説明だった。受講生からの質問にも丁寧に回答いただき、実践的で有意義な講座となった。
続いて、次回の御前山実習について山行リーダーより説明があり、虫対策、トイレ利用、さらには体調・スケジュール管理といったチーム登山の注意事項。「楽しみは倍増、苦しみは半減」という言葉もあって、受講生の期待が高まった。
地図を用意することから登山の準備は始まる。 山では常に現在地を意識しながら歩くことが重要であり、道迷いを防ぐためには地図読みの技術が欠かせない。地図とコンパスは必須の装備である。
「地図読み」講座は今回1回のみだが、年間を通じて、そして山行のたびに実践し続けることで身につく技術である。慣れてくれば地図を読むことが楽しくなる。 ぜひ地図に親しみ、読みこなしていってほしい。
文・写真 渡邉




