日時
2022年11月17日(木)
天候
晴れのち曇り
参加者
参加者12名
1班 L中尾理絵、SL鬼村邦治、佐久間マサエ、金山保之、吉田博子、高岡洋子
2班 L佐藤守、SL植草由利、吉田望、川島ひろ子、菅野玲子、太田雄三
行程
西武秩父駅8:30発(バス)=馬上BS9:58着→毘沙門水→観音山登山口10:25発→牛首峠11:00着
→日尾城跡11:05着→観音山分岐11:45着→観音山山頂12:10着・12:40発→東奥ノ院13:10着
→納経所→聖浄の滝→仁王門13:50着・14:00発→地蔵寺→栗尾BS14:40着(バス)=西武秩父駅
15:40着(解散)
報告
秩父霊場の中で最も険しい場所にあると言われる第三十一番札所「観音院」とその背後にある観音山を訪ねた。馬上(モウエ)から登ると30分程で牛首峠に達し、その先には天然の要害日尾城の跡が残っている。北条方の城主が泥酔していたため、代わって奥方が武田勢の攻撃を防いだという伝説は、奥方の勇敢さと共にこの険しい山城が守りに適していたこと示している。
短い鎖場を過ぎ、谷側に傾斜した狭いトラバース道を進むと観音山山頂への分岐に出る。観音院山門に安置されている仁王像は石造りとしては日本一の大きさであるが、この原石を切り出した場所が観音山山頂直下にあり、仁王像を彫り出した作業場が中腹に残っている。山頂は秋のやわらかい陽射しに包まれていた。短い休憩と記念撮影の後、東奥ノ院へ向かう。平安時代に創建された観音院には十万八千体の石仏や磨崖仏があると言われている。気の遠くなるような数を確かめる術はないが、風化が進み苔むした仏が岩に戻っていく姿を目の当たりに、晩秋の一日は歴史を訪ねる山歩きになった。(文・写真/佐藤)
【参加者感想】
「観音山」という名前に魅力を感じ参加しました。事前にリーダーが情報収集をしてくださり「秩父漫遊切符」や地図、当日の秩父の天気予報、「日尾城」などの資料を送っていただきとても有難かったです。「漫遊切符」は、秩父からのバスにも利用出来て大変お得でした。経済観念の発達している女性軍は、皆さん購入していました(笑)、さすが!!
西武秩父駅からバスに乗り、乗り継ぎで下車した「小鹿野役場」前の農産物直売所では地元の野菜やお土産があり、皆さん立ち寄っていました。新鮮野菜を思わず買いたくなりましたが、「ネギをしょって山を登るのもなぁ」と諦めました(笑)。登山口から歩き始め、牛首峠を経て、日尾城跡に到着。「こんな山深いところによく城を築いたものだ」と感心しました。城跡までの道は、細い登山道、断崖絶壁もあり、敵を寄せ付けない険しさがありました。
山門には仁王像が、凛々しく立っていました。石造りでは、日本最大だそうです。帰りに立寄った地蔵寺には、14,000体もの(今後も増え続ける)水子地蔵と、色々と歴史を感じさせてくれるコースで、とても趣がありました。「初めて先頭を歩くので緊張している」と言っていた中尾リーダーですが、「ここで記念写真撮りまーす」など、てきぱきと指示を出してくれたお陰で、帰りのバスの時刻にも余裕で間に合い安全で楽しい山行になりました。皆様お世話になり有り難うございました。(文/菅野玲子)