東京多摩支部会員の松澤節夫さま(8336、八王子在住)が10月19日にご逝去されました。本部で長年、図書委員を務め、アルパインスキークラブでもご活躍されました。昨年5月には木口木版画展「回想と空想」を開催されるほどお元気でしたが、10月に突然、体調を崩されて、療養中でした。享年85。ご著書に、「東北の山スキー」、「松澤節夫木口木版画集Ⅰ、Ⅱ」など。
謹んでお悔やみ申し上げます。
追悼文
松澤さんは博学で、なんでも一言あり、饒舌だった。その延長で、口やかましく人に思われる面があったが、根は面倒見がよく、人なつっこく、愛すべきキャラクターだったと思う。晩年は木口木版画に熱中され、昨年5月に個展「回想と空想」を開催された。会場にうかがって、作品を拝見し、あの早口で威勢のよい声を耳にしておきたかったと、後悔している。木版画「巨木の前にたたずむ少女」は寂しげだ。奥様が施設に入所されてから、毎晩、行きつけの飲み屋さんだったそうで、酒量が多くなって体調を崩される一因になったかもしれない。 (野口いづみ)