【日時】 2025年1月12日~13日
【参加者】 10名/(スタッフ3名、受講生7名)L中村(征)、講師飯田、広瀬
受講生 浅野、小澤(拓)、高岡、中島、中山、山本、佐藤
【行程】1/12 13:00土合山の家集合 →雪上訓練 → 17:10土合山の家
1/13 8:00土合山の家= 8:20谷川岳ロープウェイ乗り場→ 8:50~12:30雪上訓練昼食= 13:00土合山の家解散
◇1/12◇土合山の家に集合。天気は良く風もなく、雪上訓練には特に問題のない環境だった。講師2名の下、受講生7名は4名と3名のA班B班と2班に分かれて指導を受ける。
スタッフはB班に参加。まずはラッセルからで、装備を付けず膝下くらいの新雪を歩く。想定以上の歩きにくさを実感した。その後、ラッセルで新雪を歩き、2番手(セカンド)以降の歩行の楽さに驚く。次にわかん・スノーシューを装着し同じように新雪を歩き、楽さを体験した。さらにビーコンの使い方を学ぶ。講師が雪の下に埋めたビーコンを受講生は受信機を使って班ごとに探す。埋没個所のそばまで近づくが、ビーコンの距離がゼロにならず右往左往すると、ビーコンは深さの距離も表示するのでゼロになるわけではないことを知る。これはとても重大な気づきと思った。土合山の家の裏手に登り、アイゼンの装着練習を行う。いかに素早く正確にアイゼンを装着できるか時間を計りながら行う。雪山登山では雪崩リスクを下げるため朝早く出発することがあり、その場合は暗く寒さの厳しい中、短時間でアイゼンを履くことが必要となるとのこと。何度か繰り返すうちに最初の時よりも早く装着できるようになる。次は斜面に移って上り下りの歩行練習をする。フラットフィッティング、トラバース、キックステップを学んだ。
◇1/13◇雪と強風のため天神平での雪上訓練は中止とし、谷川岳ロープウェイ駅周辺で雪上訓練を行う。車で谷川岳ロープウェイ駐車場に行く。まずは斜面を使ってのラッセル訓練。ファーストが荷物を置いて進み、セカンド、サード・・・と続く。5mほど進んで先頭を交代。ファーストは荷物を取りに戻って列の一番後ろにつく。セカンドはファーストとなるので荷物を置いて進む。全員がファーストを経験する。次は、ラッセルで登った次の斜面で、各自がラッセルワークで登る。ピッケルで雪を掻き出し、膝で固めて登る、を繰り返すが前に進んでいる実感がない。振り返ると進んでいるので、身体感覚以上にはできているようだが、遅い。そのうち徐々にではあるがコツが掴めてきてましになった。その斜面を均してピッケルを使った滑落時の練習を行う。余計な怪我を避けるためアッズ部分にテープを貼って練習開始。『滑落!』と声に出して滑る。ピッケルの向き、身体の回転方向、脇を締める、足を曲げるなど指導を受けてから実践したが、実際にやってみると何かが出来ておらず苦戦。何度も繰り返し最後はそれなりに及第点をもらえることができた。
最後に雪洞作りに挑戦。A班は2名ずつのチームを作りまずは短時間でどこまでできるか挑戦。時間内でどこまでできたかを確認し、万が一雪山でビバークしなくてはいけない状で、どれくらいの時間があれば日没までに避難場所を作れるかの目安を知った。一方B班は全員で本格的な雪洞造りに挑戦。残念ながら時間切れとなったが完成すれば快適に過ごせそうな物件と見受けられた。
一通りの訓練後、谷川岳ロープウェイ駅に戻り建物内で昼食を取る。昼食後、土合山の家に戻り解散。なお、我々の雪洞訓練中に登って行った人が、数時間後に下山してきたので様子を聞いたところ、風が強くホワイトアウト状態なので退却したとのことだった。