【日時】2月20日(金)〜22日(日)
【天候】3日間晴れ
【参加者】9名:講師/飯田、野口(い)、スタッフ/中原、受講生/浅野、高岡、中島、中山、祢津、山本
【行程】1日目/9:07茅野駅集合(タクシー)=10:20渋の湯発→11:50〜12:00八方台分岐→12:35唐沢鉱泉分岐→13:40黒百合ヒュッテ(雪上訓練)(泊)
2日目/7:38発→7:45中山峠→8:48天狗岳分岐→9:10〜9:35東天狗岳→10:00〜10:35西天狗→11:20天狗岳分岐→12:15天狗の奥庭→12:40黒百合ヒュッテ(ビーフシチューでランチ後、雪上訓練)(泊)
3日目/7:30発→7:40中山峠→8:05中山分岐→9:00〜9:15ニュウ→10:45〜11:15白駒荘→12:00〜12:20高見石小屋→12:40賽の河原→14:05渋の湯(温泉・荷づくり等)=15:00(タクシー)=15:35茅野駅解散
【記録】
1日目
2026年今年最初の中級山行は八ヶ岳の天狗。天候不良で中止続きだったため、中級メンバーに会うのも久しぶり。講師、スタッフが用意してくれた冬山装備の三種の神器『ビーコン』『スコップ』『プローブ』等を分担後、タクシーで渋の湯へ。
準備を整え10:20登山開始。10分程歩くと、私たち受講生の雪山の不慣れさに気付いた飯田講師より「はい、ここでアイゼンを履きます」との声掛けあり。一人ひとり装着チェックを受ける。アイゼンを着けたことによって引き起こされる危険性を説明される。足は左右間隔を空けて並行に歩くこと、常にアイゼンを意識することが大切であると。黒百合ヒュッテ到着後は、小屋前の斜面で、ロープワーク(プルージックのかけ替え)とプロービングの方法を教えてもらう。夕食はアジフライ。
そして満点の星空に明日の晴天を確信する。
2日目
ビーコン、ピッケル、準備良し。アイゼン装着後、小屋の前で集合写真を撮り、いざ出発。今日も八ヶ岳ブルーは全開だ。中山峠を過ぎ、樹林帯を抜けると、目の前には東天狗と西天狗、2つのピークが並んでおいでおいでと言っている。
足元の雪質は、締まっていてアイゼンの効きも抜群、明瞭なトレースで歩きやすい。東天狗の山頂が近づくにつれ、傾斜がきつい、ゴツゴツと岩交じりの道となり、皆の足取りも慎重になる。

太陽に照らされた道標が眩しいと思うと同時に東天狗岳山頂に到着。見事な展望が広がる。強風で有名なところだが、そよ風で、30分近く休憩を取った。名残惜しい気もするが、西天狗岳へと足を運ぶ。その稜線は軽く弧を描いて美しく、隊列をなしている自分たちも格好良く思える。

西天狗山頂は雲ひとつなく、まさに360°どこを見渡しても大満足の景色。

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すぐ南には八ヶ岳南部の硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳がそびえ、その右奥には北岳などの南アルプス、入笠山の向こうには中央アルプス、
時計回りに御嶽山、乗鞍、穂高、槍ヶ岳、2峰の鹿島槍、唐松岳、立山、…さらに妙高、火打、四阿山、存在感のある浅間山!何回も山の名前を復唱し、写真を撮り、絶景を目に焼き付けた。みんな、あっちもこっちも、写真を撮るのに忙しい。
第2展望台は飯田講師の提案でやめて、戻ることにする。帰路は、東天狗の頂上直下の急な北斜面を避け、北西山腹をトラバースして北側に出た。岩肌が露出している天狗の奥庭を通り、振り返っては雪化粧の山々を再確認しながら下山。
黒百合ヒュッテの屋根が見えはじめると、届くはずもない匂いを感じ取ったひとりの受講生(笑)を筆頭に、みんなの心はビーフシチューに奪われた。お腹を満たしたあとは、雪山における危急時訓練としてビバークシミュレーションを実践。昨年の谷川岳の教訓を活かして成長を感じさせた一面もあった。飯田講師から伝授された『対風姿勢』を忘れずにいたい。夕食はハンバーグ。最終日の夜を楽しんだ。この晩も星空が見事だった。

3日目
連休とあって宿泊客があふれた昨夜はいびきが飛び交った。朝、風が少し強く感じられたが、出発すると八ヶ岳は今日もおだやかに私たちを迎え入れてくれた。教えられたとおりピッケルで固定したザックの上に座ると、雪の上でもあたたかく休憩できる。
ニュウの基部でデポし、岩をよじ登っていくと富士山、天狗岳の眺望が目の前に。次々登ってくる登山者の邪魔にならないよう速やかに下山。天狗岳と別れを告げ、ここからは樹林の中、苔の森を通る。
白駒湿原へ着くと青空と真っ白な雪のコントラストが素晴らしい。旅館のような白駒荘でトイレを借りて手ぬぐいを買う。高見石小屋まで登り返す。

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高見石を登って望んだ白駒池、雄大な賽の河原、見る景色すべてに感動し、心が洗われるようだった。
途中、1歳に満たないお子さんを背負った家族とすれ違い、みんな自然とやさしい笑顔に。積雪は少なかったが、最高級の天候に恵まれ、澄み渡る八ヶ岳ブルーの中で雪山の勉強をさせてもらい、充実度、満足度は満点超え。厳しい雪山体験とは真逆の、笑顔あふれるあたたかい冬山を3日間存分に味わった。



