日 程
2022年9月10日(土)
天 候
くもり時々晴れ
参加者
齊藤(L)、三尾(SL)、上原(班SL)、山本(班SL)、鬼村、中尾、加瀬、辻、太田、菅野(浅)、菅野(丈)、小林(美)、佐久間、祢津、小池、高岡 (16名)
行 程
中央線塩山駅 8:00(タクシー)=8:45 大平高原登山口8:55→10:05大平高原分岐→10:45月見岩(扇平)11:10→13:05乾徳山山頂13:20→14:50月見岩(扇平→15:40大平高原分岐→16:00大平高原登山口(タクシー)=塩山駅16:55(解散)
記 録
台風シーズン、天候が気になり、毎日確認した。1週間前は、台風一過になるかと期待したが、梅雨前線と夏の高気圧の位置のズレで、不安定な天候が続く。岩場の山行、当日だけでなく前日の大雨でも中止にすべきか判断に迷う。前々日夜、前日と当日の降水量・確率が低いことから決行を判断した。
山行当日、笹子トンネルを越えて、天候を期待したが、甲府盆地はまだ雲が低く漂い。乾徳山方向の山域も山頂は雲の中、どんよりした塩山駅に集合した。ジャンボタクシーとタクシー2台に乗り込み、大平高原へ向かう。車道はやがてガタガタの山道になり、標高を稼ぐ1,320mの高原上部の登山口に到着した。
登山口近くの下車場所は、準備運動が出来るスペースもなく、ミーティングと各自ウォーミングアップを済ませ、足早に班ごとに出発をした。つづら折りの林道をトラバースしながら、道満尾根の出会いに到着。尾根に上がり、東方向が開けてくると北東の秋風が心地良い。登りの汗が、冷やされ肌寒く感じる程であった。もう夏山は終わったことを強く感じた。南面が開ける草原が近づくが、やはり今日は雲が低い。真上の雲が切れ青空が覗くと、日差しは暑い。
徳和峠と合流する月見岩に予定より30分早く到着した。山頂では、全員で休むスペースを確保できないことを予測して、早めの昼休憩を取った。食事をしながら南方向を眺めていると流れ行く雲の切れ間に富士の肩が見えた。 さあ、ここからが今日の本番、気を入れ班ごとに出発する。草原から樹林帯に入ると、ゴロゴロの岩場のスタート、樹林帯の岩場は、予想以上に濡れていた。足場に気を使いながら、標高を上あげると鎖場が出現、真新しい頑丈そうな鎖は、頼りになりそう。ストックをザックに入れ、手を開け、慎重に登る。
髭剃り岩が出現の後、いよいよ切れ落ちた高度感のある岩場、カミソリ岩から鳳岩へ渋滞になるものの、皆それぞれ、前の人の足場を確認しながら、鎖に頼りすぎることなく登っている。前向き姿勢が頼もしい。
1班の登頂後、間が空いての2班の登頂、待っていてくれた仲間に感謝。山頂で集合写真を撮り、経過時間が気になり、すぐに下山。下りこそ、慎重に。一歩ずつ。高度感で声が出てしまう参加者もいたが、それぞれ笑顔で梯子や鎖場をクリア。登りと下りの感覚を大いに感じた。
再び、月見岩にて小休憩。朝よりくっきり現れている富士と鹿を目にして、今日のご褒美だと感謝した。
登山口に早めに来ていた迎えのタクシーに乗り込み、途中、土産ものを買い込み、塩山駅に到着。
雨に降られることなく、無事の帰京。帰りに見上げた中秋の名月はとても見事でした。
感想】
今年度の新入会員として初めての山行参加。かつ乾徳山も初めてでしたが、時折陽の差す中での樹林帯の登り、草原からの雄大な眺め、スリルある岩稜の急登と変化に富んだコースを堪能し、無事に山頂までたどり着くことが出来ました。山頂からの展望は一部雲が懸っていましたが高度感は十分。下山途中ではススキの原に鹿や富士山も顔を出し、タマゴタケの発見もありました。メンバの素晴らしいチームワークでとても快適かつ楽しい山行でした。(辻正人)
この夏に入会させていただき、初めて定例山行に参加いたしました。正直不安もありましたが、皆さまとご一緒できたことで大変心強く、無事登頂・下山できましたこと、心より感謝申し上げます。トンネルのような樹林帯、街を見下ろし富士山を望む草原、草を食む鹿、慎重に進んだ岩場…。最高の一日、一つ一つしっかりと心に刻みました。乾徳山、いつかまた挑戦したいと思います。本当にありがとうございました。(祢津尚美)
(文:齊藤/写真:太田・高岡・齊藤)