(報告)第11期初級登山教室 第7回講座「冬の山歩き」

日   時

2024年12月14(土) 13時半~16時半

場   所

オープンイノベーションフィールド多摩国分寺館 第二セミナー室

参 加 者

受講生18名、講師およびスタッフ15名【講師】宮崎紘一・近藤雅幸氏

報   告

初級登山教室最後の講座「冬の山歩き」が開催された。事前に申し込みをした受講生達は軽アイゼンやチェーンスパイクの装備品を受け取り、早くも冬山行への期待が膨らんでいる様子ある。まずは「軽アイゼン」「チェーンスパイク」の説明を30分ほどかけ近藤講師より説明が行われた。また講座では使わないが、12本爪のアイゼンや輪管など冬山の装備を見せて頂く。その後実際に装着練習に入る。当日配布されたものを初めて手にした人が殆どなので、装着の向きやベルトの扱いなどをスタッフに確認し、その後床に敷いた新聞紙の上で、各自持参した登山靴を履いて装着する。だが、これがなかなかうまくいかない。本番では凍える厳しい寒さの中で手袋をつけたまま装着することになるので更に大変だ。左右間違ってないか、ちゃんと装着できているのか自信なさげにしている人も見られたが、スタッフが様子を見ながら一緒に確認し、最後受講生が一人で装着できるようになるまで見守った。20人中18名が参加した今回の講座へは、冬山に対する関心の高さが伺える。冒頭スクリーンに映し出された画像は、冬山でヘリコプターにより救助される登山者の姿だ。宮崎講師は「こうならないようにするための講座ですよ」と話し始める。冬の装備一式、山小屋など施設利用の注意点、ウエアの重ね着、12~3月の山の紹介など多岐にわたって講義が進んだ。冬の登山用具については、第一に「万一に備えて決して忘れ物がないよう気を付ける」こと、第二に「万一の時にすぐに取り出せるようパッキングする」こと、が大切だと話されていた。そして最後の最も重要な装備は「体力」と「精神力」だとの言葉が印象に残った。休憩を挟んだ後に質疑応答の時間を設けたが、多くは「何をどのように重ね着するのがベストなのか」など「服装」についての質問だった。それに対し、ウエアの素材に注意する、防寒着を有効に使用する、レインコートの性能について、手袋の二重使い等、様々な参考になる回答があった。

講義後は、スタッフからの心のこもったプレゼントタイムで、にわかに会場がざわめき立った。様々なプレゼントがあり、みんな嬉しそうだった。使用方法がわからないカラビナやスリング等の説明でも、勉強になる話を聞くことができた。

その後、会場を移して懇親会も行われ殆どの受講生が参加し、どのテーブルでもスタッフとの会話に花が咲いていた。あっという間の2時間だった。12月からの冬山山行も今回の講義内容を活かして、事故や怪我がないよう楽しんで欲しい。

(文 菊地美奈子/写真 高岡洋子・菊地美奈子)

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