12月2日(火)19時半~21時、国分寺市ひかりプラザにて日本雪崩ネットワーク(JAN)が開催するアバランチナイトの姉妹版として都岳連との共催で「ミニ・アバランチナイト」が開催された。講師は服巻辰則氏(JAN理事、JMSCA遭難対策委員長ほか)。参加者は支部員14名、一般7名、都岳連15名の計36名。JANは非営利組織で、雪崩事故調査のほかに雪崩に関する情報発信、講習会などの啓発活動を行っている。
冬山の三種の神器として、雪崩ビーコン、プローブ、シャベルは必需品である。雪崩による死因は窒息が75%を占め、埋没後10分で生存率は急激に下がる。雪山に入る者の責任としてビーコンを持つことを心得てほしい。雪崩ビーコンは3本アンテナのものがよい。ビーコンの電波干渉(携帯、トランシーバー、アルミ素材のもの)にも気を配る必要がある。プローブは目盛りの入ったもの、シャベルはフラットで大きめの金属製がよい。
また、雪崩を避けるために三つの要素「雪崩の危険トライアングル」を提唱している。雪崩地形、積雪の安定性、人為的要因。雪崩発生区は、斜度が30度から45度。風が雪面に与える影響にも十分注意する。積雪の状態については直接証拠、積雪データ、気象データの3つを調べる。急激な気温上昇があると雪は不安定な状態になりやすい。行動の基本として危険な箇所を通るときは人数を絞って速やかに通過するなど危険にさらされる時間を最小化していくことを留意する。JANのサイトに「雪崩リスク軽減の手引き」を公開しているので、参考にしてもらいたい。
雪崩発生や基礎的な対策について貴重な映像資料とともに学ぶことができた。短くも貴重な時間となった。 (文/田邊、写真/村岡)

「雪崩の危険トライアングル」三つの要素

講座の様子

