東京多摩支部主催の神長氏の講演後、本部の山岳古道PTリーダーである近藤副支部長(東京多摩支部)の案内で、国分寺駅を起点とした散策会を開催した。講演会に参加した会員と会員外23名が参加した。
この辺りは「はけ」と呼ばれる国分寺崖線が東西に流れる特徴のある地形により、湧水や緑に恵まれ、古くから人々が住みついていたようで、遺跡が多く残されている。東山道武蔵路は「続日本紀」に記述される古道の一つで、現在の群馬県から南下した街道として使われていたと知ることができた。
姿見の池にまつわる伝説や文学作品、武蔵国分寺の史跡、徳川時代の鷹狩り場であったお鷹の道などを巡る遺跡巡りのルートは地域資産として管理され、多くの人が散策している様子がうかがえた。
桜の時期には少々早かったものの、木蓮やこぶし、桃やユキヤナギなどの花が開花していて、春の訪れを感じながら散策した。国分寺界隈は個人的になじみのあった場所だったが、今回の散策で初めて知ることが多く、楽しく実り多い3時間となった。 (文・写真/会報委員会 村岡庸こ)