実施日
2024年5月16日(木)
場 所
裏高尾・木下沢と日影沢の林道
参加者
岡、岡田、小河、河野、村上、横関、吉田(博)、石塚 計8名
天 候
午前中小雨から9時曇り、12時ごろから薄曇り、その後日が出る
今回の観察会は、当日朝まで雨が降っていたため、午前中は、雨がやんだが12時ごろまで日が出ない曇り空であったため、晴れていれば見られるはずのチョウの種類、個体数が大幅に少なかった。それでも、見られたチョウは19種、31頭であった。
また、前回は、満開だったウツギ類と、特にスイカズラの花がまだ満開になっていなくて、これらの花に吸蜜に集まるアゲハ類があまり見られなかった。
それでも、見ごろのマルバウツギ、コゴメウツギ、ノイバラ、ニセアカシア(ハリエンジュ)の花が多くあり、そこで吸蜜するアオスジアゲハ、カラスアゲハ、アサギマダラなどを観察することができた。
観察会の時期が、早くても遅くても見られるチョウの種類、数が変わるので、開催時期の決め方は悩ましい。
このようなわけで、午前中は、観察地でも期待したチョウの種類、数は前回の快晴のときと比べても、はるかに少なかったが、昼食休憩後、日が出て夏日に近い気温になってきたので、その後は、林道で地面の上を低く飛び回り、地面にとまって吸水するオナガアゲハ、カラスアゲハを全員がしっかりと観察することができた。そのほかに、ジャコウアゲハ、ミヤマカラスアゲハが林道を飛んでいくのを目撃することができた。
日影沢の林道では、今回は、ほとんどチョウを見かけることがなかったが、これは、天気が、その時間にまた曇り始めたことと、15時近くになっていたことも関係しているかもしれない。午前中から午後の早い時間に行けば、見られるチョウももっと多いと思われる。
今回の観察のテーマの一つとして、多くのチョウを観察することのほかに、できるだけ生態を観察することにしていたが、その意味では、観察開始早々に、木下沢梅林手前のカラムシが茂る草むらで、カラムシの葉をくるくると巻いたその中にいるアカタテハの幼虫を見つけることができた。
林道入口近くのスイカズラでは、明らかに産卵に来たイチモンジチョウのメスを観察し撮影することができたので、成果があったと思う。
チョウだけでなくそういう食草・食樹、吸蜜に来る花にも関心を持ってもらえてよい観察会になったと思います。
(文・写真/石塚)