2024年10月20日(日)、埼玉支部主催で南関東ブロック三支部合同懇親山行が開催された。参加者は総勢33名(埼玉支部16名、多摩支部10名、神奈川支部1名、千葉支部3名、本部首都圏3名)だった。なお、10月20日は、2016年に77歳で亡くなられた田部井淳子さんの命日にあたり、晴れの特異日とのことだった。
9:00に西武秩父線の高麗駅に集合した。主催者や各支部の代表の挨拶後、9:30に高麗駅を出発した。やはりというか、快晴で絶好の登山日和だ。まず日和田山登山口の駐車場にある田部井さんの記念碑に立ち寄った。日和田山から物見山のコースは田部井さんがリハビリに通ったルートとのことで、田部井さんを偲びながら皆で歩く道としてふさわしい。
ここから日和田山への登りが始まった。
地元小学生の登山にも遭遇し、地元にも親しまれているコースと思われた。樹林の上りで、汗ばむ陽気の中、女坂を登りきると金刀比羅神社に着いた。
金刀比羅神社で視界が開けた。鳥居の中に巾着田が丸く見えた。のどかな風景を眺めながらしばし心を和ませる。
さらに神社裏の道を少し進むと日和田山山頂(305m)に着き、東京方面の展望を楽しむことができた。スカイタワーが視認でき、筑波山がうっすらと見えた。
小休止後、物見山へ向かう。車道に出ると売店もあった。車道から、正面に奥多摩の大岳と御前山が望めた。樹林の中を一登りすると、12:00、物見山山頂(375m)到着。山頂に田部井さんの写真が飾られ、彼女を慕う人々で賑わっていた。昼食後、12:40からセレモニーが始まり、夫の政伸さんやご子息の進也さんが挨拶された。田部井さんが晩年、尽力された東北の高校生の富士山登山が紹介され、募金ボックスが回され、参加者がこぞって協力していた。
田部井さん作詞、リピート山中さん作曲の「山ってやっぱり楽しいよ」を皆で歌った。
物見山山頂から、本隊はピストンで高麗駅に戻るとのことだったが、多摩支部は3手に分かれて下山することにし、13:00、下山開始した。河野、西山、林隊は高麗駅まで最短ルートの南西尾根を下る。275mピーク(四等三角点あり)、221mピークを経て、14:00に高指山登山口に到着。阿里山カフェに立ち寄り、川のせせらぎが聞こえるウッドデッキでケーキを味わった後、15:10に高麗駅へ戻る。野口、川島、齋藤、富永、大和の5名は東側のルートを下って、有名な(?)富士山(220m)を制覇(?)した。展望のない山頂で220mの「富士山」とは冗談のようだが、心が華やぐ。車道を下って、高麗神社にたどりついた。神社の隣に「高麗」の表札のかかった立派な住居があった。鳥居の脇に高句麗を思わせる一対の石像があり、日朝混交の趣もあった。神社から30分ほど歩いて、16:10、八高線高麗川駅に着いた。近藤、安藤の2名は東尾根の藪を漕いで、富士山からの下山途中で野口班とすれ違って下山し、15:30に高麗駅に帰着した。
埼玉支部事務局の林様から写真を頂き、使わせていただきました。埼玉支部の皆様のご尽力に深く感謝いたします。
(林 理恵子・野口いづみ)