日時:2025年 8月20日(水) 18:30 ~ 20:45
場所:イノベーションフィールド国分寺 4階 第2セミナー室
参加者:講師およびスタッフ 14名 受講生 17名
報告:
2025年、6回目の講座は「山の楽しみ方」である。
登山教室の竹中彰氏 に「個人的体験からのヒント」という副題で講話をいただいた。
竹中講師は、1999年に日本山岳会に入会され、
財務委員、大学山岳部同士の交流、東京多摩支部設立、初代支部長、分水嶺調査、多摩百山の制定、
その他幅広くご活躍されている大先輩である。
東京生まれ、東京大空襲を経て、沼田や名古屋ほか地方に転居、中学から、大阪在住。カブスカウト入団、高校山岳部での基礎作り、大学時代の山岳部での岩・雪技術向上、その後初任地富山県で北アルプスでの山登り、家族スキー等も楽しまれる一方、遭難時にOBとしての救助活動のご経験もある。
大阪周辺の六甲山、立山に白馬、岳沢、剱岳、穂高といった山々の具体的体験談を伺う。
雪山で風が吹いて、といった臨場感溢れるお話しなど、受講生でなくても聴き入ってしまう。
60才前後での山行復活として、近場や低山の山行、南アルプス、北アルプス縦走、ご夫婦での海外トランピング等。ご交友を通じて北海道の山行も多く、利尻山ボタンキンバイ、シマフクロウやオジロワシの貴重な観察体験や、ご自宅に設置した巣箱でのシジュウカラ観察など。自然への造詣が深く、幅広い趣味と教養をお持ちである。温泉や下山後の酒蔵訪問、テント生活、山の唄の合唱といった楽しいお話が続く。写真、絵画、版画、詩歌(短歌・俳句)といった個人の創作活動、文化活動としての紀行、歴史・地誌、地学等の山岳関係の書籍を幅広く読むことを推奨された。
また、雲取山登山道石積み、ほか複数の山域での登山道補修・修復、三ツ峠周辺アツモリソウ保護活動といったボランティア活動も山の楽しみとしてご紹介いただいた。
山のマナーを守ること、無理をしない、経験を重ねること。山の登り方や幅広い山の楽しみを自分なりに模索することが大切であるとまとめられた。
最後に、「事故の無い山登りを大前提に、今後の実り多い健康登山を祈ります」というお言葉をいただいた。講師のお人柄で、楽しく有意義な講座となった。
補足:
4月からの4回の実習山行を経て、受講生同士で馴染んできている様子。仲間同士の情報交換や談笑風景が目立ってきました。9月はいよいよ宿泊山行、上高地・岳沢の下調べや準備も進み、受講生からは自主的かつ積極的な質問が増えました。
●事務局皆川より山岳保険の概略について説明あり。山岳保険は複数あり、必要な保証内容は個人で異なる。何処の保険が良いかではなく、自分の山行スタイルを考え、約款等を確認し、自分に見合う商品を選んでほしい
●上高地でも近年クマの目撃情報が増えている。山を楽しむにあたり、天候も含めて様々なリスクを考慮するなかで、生き物への対応も必要。近藤副支部長からの回答「ホイッスルと鈴の音でほとんどは逃げていく。クマをいたずらに怖がるのではなく、いかに回避できるのかを考えていきましょう。クマよりもスズメバチに気をつけること」
山は自己責任、楽しみは千差万別、自然と向き合いどう楽しむのか自分次第です。後期にむけて、安全に登山を楽しんでもらいたい。
( 文:渡邉理恵子 写真:菊池美奈子)



