自然保護委員会 主催
2025年10月31日オープンイノベーションフィールド多摩 国分寺館にて
自然保護委員会が標題の講演会を開催した。
参加者は一般、会員、計43名だった。
講師は、日本野生生物リサーチセンター代表の里中遊歩氏である。
講師は日本に生息する野生動物の調査・研究を中心に活動しており、現在は特に「東京都内に棲息する野生動物たち」や「日本に棲息する外来動物」をテーマに調査活動を行っている。また、著作活動や各講演会における活動、およびテレビやラジオなど、メディアへの出演・協力を行っている。
今日は町がテーマだが東京都の2/3を占める多摩地域を主に話された。野生の哺乳類としてはまずネコを取り上げ、タヌキ、アナグマ、ハクビシン、アライグマ、ホンドギツネ、ニホンジカ、最後に熊を紹介した。続いて東京に暮らす鳥類約400種類からカラス、ハト、カワセミ、コゲラ、メジロ、ムクドリを紹介したが、特にムクドリはヒトにとって騒がしい・フン公害のワーストワンである。元々は益鳥として田畑の昆虫を食べていたが生息地のエサが開発により奪われ、猛禽類に狙われるのとヒトによって守られるので町に集まってきた。
講師が特に言いたかったことは、ヒトにとって迷惑な野生動物はヒトが招いたことであり、それを考えてみて共存できる道を探ることが大事だと訴えていた。野生動物が町中でも生活しやすい環境を作ってあげることは、ヒトの心の豊かさを示す指標になるのではないかと締めくくった。質疑応答では、やはりクマによる被害に関してがあった。以前は野犬がいたのでそれが歯止めになっていた。クマ被害対策の事例としては軽井沢の別荘地での訓練されたベアドッグによる追い払い、探索である。配布資料(アライグマ、ハクビシン、タヌキ、アナグマの見分け方)は種明かしにならないよう講演後に配布されたのが印象的だった。
(文:河野悠二、写真:高砂寿一/石塚嘉一)




