報告)安全登山講演会「奥多摩の山岳救助の現場から」

 恒例の安全登山講演会は、8月4日(月)に青梅警察署山岳救助隊員3名を講師に招いて、武蔵野プレイス(JR武蔵境駅前)に聴講者39名(一般14名、会員25名)を集めて開催した。

 講演会は、18時30分から開始し、青梅警察署山岳救助隊が実活動する「奥多摩の山岳救助の現場から」を主題に、藤岡山岳救助副隊長(奥多摩交番長)が挨拶。乾渡(ひわたし)山岳救助隊員から最近の山岳事故発生状況の説明があり、令和6年度東京都内の事故発生件数は183件で、長野県、北海道に次いでワースト3位。身近な山で多くの山岳事故があることを再認識させられた。

 主題の山岳事故現場からの講演は、禰寝(ねしめ)救助隊員が映像により説明された。昨年11月に「本仁田山」で5日間行方不明の後に奇跡的に救出された道迷い事故であり、映像はテレビで放映されたものである。事故者は60代女性、登山歴初級で単独行、登山中にスマホを紛失、道を失って山中を放浪、放浪の軌跡等が映し出されて緊張して説明に見入った。生還できた要因は、「低体温症対策」(落葉を集めて保温ビバーク)と「沢を下らず、稜線を目指しての行動」(沢には水補給で何回か下る)であるとの説明があった。天候等の条件も良かったが、道迷い時の基本事項を忠実に実行した結果、稜線にてバリエーションルート登山者に発見されて救出された。具体的な事故事例を映像もって説明されたことで、聴講者達の安全登山に対する意識が更に高まったものと思っている。最後に猛暑の季節柄、熱中症等の対応策を山岳救助する側からの説明があり、講演会は20時30分に終了した。

実例事故に真剣に聞き入る

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