日 時
2024年8月17日(土) 天 候: 晴れのち時に曇り、一時雨
参 加 者
参加者 29名(受講生16名、スタッフ13名)
〈A班〉三田、ボシエール、田所、高原、木谷、川榮、班L中村(敦)、班SL吉田、SP片野、総括L宮崎
〈B班〉渡辺、谷貝、齊藤、小野、足立、班L菊地、班SL中原、SP小澤(知)、SP高田
〈C班〉藤原、寺倉、田邊、曽木、小原、班L皆川、班SL浅野、SP宮崎(順)、講師:野口、山行L西山
行 程
8:10甲斐大和駅=9:05上日川峠9:40→10:10福ちゃん荘→11:50雷岩→12:00大菩薩嶺→12:15雷
岩12:40→賽の河原→13:25大菩薩峠13:55→15:00福ちゃん荘→15:25上日川峠15:45=16:25甲
斐大和駅
報 告
台風7号は勢力衰えず、関東南部をかすめて前日夜も雨を降らせ誰もの気をもませたが、青空のもと受講生は甲斐大和駅に早めの臨時バス便乗車のため予定通り集合した。ただその甲斐もなく他乗客優先乗車となり定刻8:10発となってしまった。ところが峠までの林道に台風による倒木があり伐採のため停滞していた臨時便と同じ時刻に上日川峠へ9時過ぎ到着。予定より20分遅れて着いた1600m近い峠は涼やかで広葉樹の緑が美しい。連日の猛暑を危惧して熱中症への注意喚起をする。体操・ミーティングをしている間に青空は半分以上隠れてしまい日射は減り曇り基調となり、歩き出す。福ちゃん荘までゆるい樹林帯でよいウォーミングアップ。 福ちゃん荘10:10着。唐松尾根にとりつく前に休憩、概念図を見上げて談笑する姿も、まだ余裕があるようだ。舗装路のような取り付きがじきに斜度が上がり、受講生も言葉数少なくなり汗をかかされる。マルバダケブキは今年も健在で笹原に黄色い点描。稜線までの上りが320m、中間ほどの休憩地点で、鹿が眼下を横切るので皆の注視を浴びている。微風と共に一服の癒しとなる。他の登山者は例年より少なめであるが“すれ違い”、追い越し“ありの声が飛び交う。ややもすると班が連なってしまう。他登山者に迷惑をかけないよう、間は適度に空けるよう指示がある。
上部にいくほど時折の日差しを遮るものがなくなり急傾斜にフーフーと息が上がる。橙色のコウリンカが目にとまる。一段上がり振り返るとガスが流れて大菩薩湖が見えたり見えなかったり目まぐるしい。どこでも探してしまう富士山は低く垂れた雲で見えない。11:40、雷岩が出迎える稜線に乗ったのでしばし休憩。雲に囲まれつつも大菩薩付近にかからない雨雲をズームレーダーを確認して、北に300mほど入った樹林帯の中の山頂へ、荷物をデポしていく。12:00山頂を取り囲んで写真撮影。雷岩まで戻って昼食。雲を見にきたようだけれどガスの切れ間少々展望あり。
12:40 受講生の出発も速やかで滞りがない。牧歌的な緑の山肌にのびている登山道を見下ろしながら岩場の歩行は確実にゆっくりこなしている。雨雲が背後に迫る気配もあって、荒涼感のある鞍部の賽の河原は昔の大菩薩峠だが偲ぶ間もなく避難小屋も通過する。親不知の頭を過ぎたあたりで受講生に足つり症状がでる。スタッフ・講師が対応し、直ぐに隊列に戻ることができた。介山荘が見えてきたら一気にくだり、13:25大きな標柱「大菩薩峠」を取り囲む。写真撮影のあと30分休憩を銘々に過ごし下山路へ。ゆるゆると下りていく途中小雨が降り出し雨具着用。林道に変わる手前の沢に架かる橋付近で休憩、武蔵高校ヒュッテを見学にと声が出て希望者は誘われる。
林道歩きの後雨も止んだので福ちゃん荘から往路と同じ登山道を下り、雨でできたぬかるみを慎重に歩み、上日川峠へ15:25帰着。熱中症予防に気を砕いたが存外暑さに苦しめられることもなく、大きな負傷もなく、遠くに雷鳴を聞く場面もあったが邂逅することもなく、無事に周回してきたものだと安堵した。
(文/西山さより、写真/皆川直美、菊地美奈子)