【日時】
2025年5月10日(土)
【天候】
曇り
【参加者】
10名/ L内藤、SL上原、内田(光)、菊川、田所、西出、西村(章)、平野、真鍋、渡邉(理)
【行程】
8:15大月駅(バス)=8:55~9:15浅川→10:15浅川峠→12:15~50権現山→13:40雨降山→15:30~16:20初戸(バス)=上野原駅
【報告】
権現山は笹尾根と中央線との間に東西に長々と尾根を伸ばした堂々たる山容ながら、扇山や百蔵山の陰に隠れて地味な存在である。連休明けに静かな山を歩きたくて企画した。
前日までの天気予報では午前中は雨だったが、雨に濡れた新緑の森を歩くのもよかろうと、参加者は半減したものの決行することに。ふたを開けてみると登山口から雨はやんでいて、雨具のお世話になることはなかった。その日に山中で出会ったのは一緒のバスで来た一人のみ。目論見通り静かな山歩きを楽しめた。
バスの終点から浅川峠まで、雨上がりの鮮やかな新緑のなかをのんびり登る。ヤマフジの花盛りで、山肌のあちこちが薄い紫色に染まっている。ガクウツギ、マムシグサ、ネコノメソウ、スミレいろいろ、チゴユリ、ギンラン、ヒトリシズカ・・・花を見つけると手当たり次第にみんなで観察しながら登る。手ごろな時間の帰りのバスは1本のみ。時間を持て余さずにいかにして楽しむかも今回のテーマなのである。浅川峠から尾根を北上して権現山へ。山頂近くにはかろうじてミツバツツジの花が残っていた。「富士山が見えるよ!」「えっ!まさか・・・」紛れもなく木の間がくれに富士の姿が・・・山頂からは雪を戴いた姿のよい富士が眺められた。北側に目を移すと、雲海の中に堂々とした三頭山が控えている。
昼食後は東へ稜線をたどって雨降山へ。雨降山には何に使うのか、大きな電波塔が3つも建っている。北に向きを変えて、玄房尾根を下る。植林の中の道は暗くて薄気味悪い感じ。落ち葉が積もって道が判然としない。用竹へのルートの方がポピュラーなのだろうか?バス時刻の30分前に初戸に下山。日差しも出てきたなか、山行の余韻にひたりながらバスを待った。(文/写真 内藤誠之郎)