日 時
4月16日(土)
天 候
曇のち晴
参 加 者
応募者3名(松田、川合、八木)、スタッフ7名(河野、村上、吉田、岡、守屋、菅野、浅香)
行 程
東大和市駅9:30→野火止用水遊歩道散策→ふれあい橋10:40→東大和市駅→野火止保全林見学11:30→東大和市駅12:50(午前の部解散)→13:10都立薬用植物園・東屋にて昼食13:40→園内見学(ロックガーデン・林地)→園内で解散14:40
記 録
前日からの雨は上がったものの肌寒い中、野火止用水の散策を開始しました。
玉川上水からの最初の分水が、小平監視所から分水した野火止用水です。東大和市駅西側の野火止用水は、暗渠の上が遊歩道となっています。駅東側は、砂利が敷かれた浅い水路に整備されています。当日は、親水公園として整備作業をされていた方々にお話を伺うこともできました。月に2回、ごみを取り除くほかに苔をはやさぬように砂利を洗っているそうです。当日は、何組かの親子連れがザリガニや小魚を網ですくって遊んでいました。
水路沿いの遊歩道には園芸種の草花のほかオオアマナ、ムラサキケマン、ミズバショウ、ナガミノヒナゲシ、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、ホトケノザ、タチツボスミレ、ヒメオドリコソウなど20種以上の春の草花が咲いていました。
やがて、野火止用水は昔からの形を残している場所になります。用水は深く掘られており、水量も増え、流れも速くなり、コイなど大きな魚の姿も見受けられます。
用水両側には、木々が生い茂っています。この木々の中に多く見受けられるのが、シュロ、ヤツデ、アオキです。武蔵野の雑木林には、なかったはずの木々が勢いよく茂っています。
野火止保全林の会は、2020年4月より活動し、今までに保全林内の450本のシュロを伐採し、現在はヤツデを伐採してるところです。野火止用水わきの林地と比較すると野火止保全地区が明るい林床になっているのがわかります。
ここも、住宅地に隣接している部分には、チューリップやクリスマスローズなど園芸種が目立ちますが、それでも、今の時期にはヤマブキ、タチツボスミレ、アメリカスミレサイシン、ウグイスカグラ、クサイチゴ、ノゲシ、キランソウ、ショカツサイ、オニノゲシ、シュンラン、ミミガタテンナンショウ、ウラシマソウなどを見つけることができました。キンランは、まだ花が咲いてはいませんでしたが、すくっと伸びている姿を見つけることができました。
また、山行でしか見かけることがなかったウラシマソウの群落を身近な雑木林で見つけることができ、参加者一同喜びました。
都立薬用植物園の見学では、ロックガーデンで、ニリンソウ、イチリンソウ、ヒトリシズカ、エビネ、クマガイソウ、チゴユリ、ホウチャクソウ、キランソウ、イカリソウ、林地でヤマブキ、まだつぼみでしたがキンランなど春の山野草を多数見つけることができました。
都立薬草園では、訪れるたびに身近な植物が有毒植物であったりと新しい発見があります。5月には、ヒマラヤの青いケシの花も冷温室で咲くそうです。
皆さんも、ぜひお出かけになってはいかがでしょうか?
のんびりと散策しているうちに気温も上がり、これ以上ないほどの散歩日和となりました。
身近なところに武蔵野の雑木林の風景が残り、草花や鳥たちなど豊かな自然が残っています。会員の皆様にも、野火止保全林の活動に興味を持っていただければ幸いです。
( 文/浅香利恵,写真/河野悠二 )