小野子三山、春霞と展望と。
【日 時】
2025年4月19日(土)
【天 候】
晴れ
【行 程】
JR渋川駅8:00=8:40赤柴登山口8:40→9:30休憩地点→10:15小野子山→11:25中ノ岳→
12:15十二ケ岳→14:00入道坊主登山口→15:30小野上温泉駅
【参加者】
L西山、SL内田、清水、西村、齊藤(理)、倉崎、計6名
【記 録】
渋川市の北の高山村の林道に赤柴登山口はひっそりと面している。登山口の標高は約800m。8時半過ぎにタクシーを降り、樹林帯の中へもぐりこむように歩き始めた。尾根道の枝越しにさす陽が春めいている。黄色い花が点々とついたダンコウバイを見つけてからあと、次から次へと現れた。山中にゴヨウツツジの名所があるけれど時期早く期待していなかったものだから予想外の華やかな花芽に、パーティは嬉々とした雰囲気に包まれた。傾斜が緩んだ地点1100mあたりで休憩1本、少し北東が開けていて目をやると木枝の間に白い山並みが見え、谷川岳とその主脈の稜線ではないかと会話が弾む。“高山のゴヨウツツジ”の分岐を分けるとしばらく急登、顕著な尾根で木々には葉がついていないので左右に景色がのぞめる。10:15小野子山到着。山頂は南面が大きく開けて榛名山連嶺がくっきり。N氏が前入りして昨日登った水沢山も同定した。その後別のパーティが出立間際に我々の集合写真を撮ってくれた。
小野子山から鞍部までの下りは170mほど、急で気の抜けない時間帯。小野子林道に下る登山道を分けて登り返し150mで中ノ岳。山頂で昼食をとって十二ケ岳へ。山頂から岩まじりの登山道を下りきると分岐で、今日はここに戻って南へ下ると確認する。男坂はトラロープが張られた岩場。
三点確保で登り15分ほどの核心部。突き上げた十二ケ岳は360度視界があるが、季節柄遠望は今ひとつ。浅間山、草津白根山、奥は北アルプス?それとも雲か。雪をかぶった山々が横たわっていると決めつけて春霞みでも遠くの白峰を見渡せて充足感。下降点までピークを巻く女坂をゆるゆる。途中で落葉の山肌に白く咲くアズマイチゲにわくことひとしきり。
分岐から300mほど下って1時間強で入道坊主登山口。一休みしてから1時間20分ほど林道歩きし、国道353号線に降り立ち平行する吾妻線の小野上温泉駅で解散した。麓はひと風呂浴びたくなるような初夏の気温で、駅近の市営の温泉センターまで足並みはそろっていた。(文:西山/写真:内田)