日 時
2025.6.4(水) 18:30~20:20
場 所
オープンイノベーションフィールド国分寺 4階 第2セミナー室
参 加 者
講師およびスタッフ 13名 受講生 21名
報 告
今年も昨年に続いて日本山岳ガイド協会登山ガイド・気象予報士であり、山岳ガイドサービスFUNUP Nature代表をされている矢野政人氏を講師にお迎えした。
まず、登山者に求められる天気との向き合い方として、何をどれくらいわかればいいのかと問われる。登山者に期待される気象スキルとしては、天気予報から予測結果を見て、気圧配置などから背景を知ることで天気が崩れる理由・大気場の変化・予測の確実性を考察できることが求められる。テレビのニュースの中でよく目にする天気図と気圧配置図が並べられて解説されると次第に降水分布が見えてくるようになってくる。
「40分後にはわかります」という講師の言葉通りになり、モニターを観ている受講生も前のめりになって引き込まれているのがわかる。
次に、悪天候エリアが何となくわかるようにということで、温帯低気圧について学ぶ。寒気と暖気を混ぜる作用については、コーヒーとミルクでカフェオレになるようには混ざらないとのこと。色分けされた図説もありイメージがわいてくる。
天気を調べる際、登山では高層天気図がよく使われていて大気の流れを捉えることができる。高度の異なる高層天気図と地上天気図を見比べると、風と気温、上層寒気、暖湿流、前線、雨域分布が理解できるが、天気図を年に2~3回しか見ていない程度では難しいとのこと。継続的に見ていることで現象がわかってくると聞いて、すぐにお天気アプリに入会した受講生も。
山から景色を眺めると、夏は空気中の水蒸気が多くてよく見えないが、冬は空気が冷たく乾燥していて遠くまでよく見える。次回の実習山行の大岳山からは富士山が見えるはずだが、見えるかどうか事前に天気図から予想してみるのも楽しいのではないかと提案された。
最後に、気象予報士のコメントを見たり聞いたりしたことを、専門天気図から独力で読み解けるようになることを当面の大きな学習目標にしてみては?と勧められ、早速実行に移したいと思った受講生も多かったのではないだろうか。今までテレビで何となく観ていた天気予報も、天気図の見方が変わり、コメントも聞き逃さないよう真剣に向き合って観ることになりそうだ。
(文/写真:高岡洋子)




