★★★★ コース NO.1 サブコース①
富田新道から三条の湯 1日目/JR奥多摩駅→西東京バス25分→東日原バス停→20分→小川谷橋→50分→八丁橋→1時間30分→吊り橋→35分→唐松林道分岐→3時間40分→奥多摩小屋からの巻道→10分→小雲取山→30分→雲取山→25分→雲取山荘 (歩行時間/約8時間)
2日目/雲取山荘→35分→雲取山→25分→三条ダルミ→2時間→三条の湯→20分→後山林道ゲート→1時間→塩沢橋→1時間30分→林道入口・お祭バス停→西東京バス40分→JR奥多摩駅 (歩行時間/東日原バス停~雲取山約7時間、雲取山~お祭バス停約5時間30分) 登山道グレード/★★★★ 体力グレード/★★★★★ 技術力グレード/★★ 総合コースグレード/★★★★
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長い日原林道歩きから富田新道へ
富田新道は、雲取山荘の初代管理人・富田治三郎によって切り切り拓かれた。JR奥多摩駅から西東京バスに乗車、25分ほどで東日原バス停に着く。日原川沿いに進み小川谷橋を渡って左へ。日原林道を2kmほど歩く。八丁橋で右に孫惣谷林道を分け、先で天祖山への登山口を見送り、さらに日原林道を行く。1時間30分ほどで林道入口の道標を確認して唐松谷林道に入る。吊橋を渡ってところどころ岩屑交じりの急登を20分余り進むと標識があり、唐松谷経由ブナ坂と富田新道の分岐となる。急斜面に付けられたジグザグ道を登り、これが奥多摩三大急登(鷹ノ巣山/稲村岩尾根、本仁田山/大休場尾根、三頭山/ヌカザス尾根)にも比肩するといわれる急登かと納得する。急坂を登りきったあたり、傾斜が緩んでサワラノ平(1,708m)と呼ばれるところに出る。吊橋からの標高差は約700m。この間、登りが延々と続く。
次第に広葉樹の疎林となり、明るい雰囲気の登山道をたどる。ブナ林があり、アセビなどの潅木も出てくるが、緩い尾根通しは時々踏み跡の薄いところもあり、登りは問題ないものの下山利用の場合は右側に迷い込まないように注意したい。
カラマツ林と草付の尾根をたどるうちに小高いところを何カ所か踏んで行く。権衛の頭(ごんえのあたま/1,845m)は、山名板もなく明確にそれと分かる場所でもない。その先の野陣の頭(のじんのあたま)と思われる場所に赤い樹肌のダケカンバが目立つ。笹原を20mほど下り、少し登って奥多摩小屋からの巻道に至る。左へ10分ほど進むと石尾根主稜線に合流する。少し上がったところが小雲取山のピークだ。
雲取山から三条の湯
雲取山頂上から三条ダルミへ南西斜面を下る。最初10分ほどはかなり急傾斜が続くが、そのうち緩やかな笹の間の道を進むようになる。山頂を出て30分弱で、右に雲取山荘への巻道と出合う。冬場は通行禁止となっている。直進は飛龍山などへの奥秩父主稜縦走路。さらに進むと南に開けた三条ダルミに着く。縦走路と分かれ、左の三条の湯への道を取る。水無尾根の東側斜面を下るようになり、トラバース気味にどんどん下る。途中、パイプから水が湧き出しているところがある。やや岩を乗り越す部分、土の斜面が崩れ気味で慎重な行動を要する箇所もあるが、桟道、ハシゴなども整備され、総じて手入れされた歩きやすい道だ。水場から30分ほどで尾根が馬の背状になって明るく開け、飛龍山方面が見渡せる場所に着く。青岩鍾乳洞への分岐で、コースは大きく向きを変え、三条の湯手前の三条沢を渡る橋に着く。橋からほどなく三条の湯/三条小屋に到着する。
後山林道を歩きお祭バス停へ
三条の湯から後山林道に向う。小屋の裏から三条沢沿いのテント場に向けて下り、青岩谷橋に向けて三条沢を下る。このあたりは山梨県によって「やまなしの森林100選」に指定されている。シオジを中心とした美しい森が続き、小屋から20分で林道に着く。車の回転用に道幅が広くなっているが、スペースも限られ、一般車への林道開放は難しいようだ。その後はひたすら林道を歩く。上のゲート、蔦久保橋、塩沢橋、釜の沢橋と進み、大きな砂防堰堤のある新片倉橋でひと息入れよう。林道入口で青梅街道に出てほどなくお祭バス停に到着する。
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 平29情複、第719号)
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