報告)登山教室スタッフ研修山行 ―奥武蔵・二子山―

日  時

2023年6月10日(土)

天  候

曇り

参 加 者

講師:宮崎、中村(正)   企画:山内、中村(敦)

受講者:浅野、石川、上原、片野、菊池、高岡、辻、皆川、村岡、吉田 計14名

行  程

9:45芦ヶ久保駅→11:40分岐(740m地点道標)→11:45〜12:20岩菅山(昼食)、〜13:30ロープワーク〜15:00ツェルトワーク→15:50 530m地点→16:15分岐(登山道合流点) →16:30芦ヶ久保駅

報  告

関東も梅雨入りし天候が心配されたが、芦ヶ久保駅では青空も見え、これから登る二子山を眺めて地形の概念を捉える。登山教室新規スタッフにトランシーバーが配られ使い方の説明を受けると、一気にスタッフとしての責任感が湧き上がってきた。準備運動では、指導することを念頭において動かす箇所をしっかり意識する。地図で現在地、目的地の確認、高度計の調整をし9:45出発。登山口は間違えやすいので慎重に確認してから進むように、と宮崎講師。ピークや川を渡る箇所、分岐や大きく曲がった道など特徴のある場所で立ち止まって地図読みをする。地図に尾根と谷に色分けしたラインを入れるとわかりやすくなる。自分の位置が特定できるようになると次第に地図読みが楽しく感じてきた。歩くペースも大切で時間あたりの歩数を計算してペースを考えながらゆっくり歩く。登山教室の受講生と歩くことを想定していると緊張感が続くが、ミソサザイやアオバトの鳴き声が聞こえてきて気持ちが和らげてくれた。二子山山頂には向かわず、一般登山道から外れた岩菅山にて昼休憩。その後ロープの結び方、ツェルト設営の練習。基本的なロープの結び方(エイトノット)は各自覚えてから臨んだが、ロープにも太さや強度、伸縮性など性能に違いがあり、多種多様な使い道があることを教わる。細い紐ながら2.2トンの強度もあるというスリングとカラビナで簡易ハーネスを作る。体にしっかりと固定され、簡易とはいえ安定感があり、自分の体に巻きつけ何度も練習を繰り返した。

ツェルトは3つの方法で設営訓練。

①樹木間に張った1本のロープに固定したカラビナで吊り下げる

②ストックを支柱として固定

③ツェルトにロープを通して木に結んで固定

床にペグを打ち込んでしっかり固定し、ロープも様々な結び方を駆使してあっという間に設営され、宮崎講師と中村(正)講師の手際の良さに驚かされる。中に入ってみると日差しと外気が遮られ、狭いながらも快適な空間になっていた。

下山はバリエーションルートで、地図を見ながら尾根をたどる。急坂をゆっくりと慎重に下る。斜度が緩やかになってホッとしていると、突然リーダーからトランシーバーで伝令があり慌てる新規スタッフ。この先のルートや周りのメンバーの様子などを質問され、それぞれ慣れない手つきでトランシーバーを操作し応答した。

16:30無事に芦ヶ久保駅に戻り整理体操をして解散となる。

今回は宮崎講師と中村講師から様々な状況での対処方法をご指導いただいたが、私たち新規スタッフとしてできることは救助を受ける側としての技術をしっかりと覚えること。危急時の対応は機会が少ないからこそ、今回学んだ技術はしっかりと覚えておきたい。

今回の研修登山ではスタッフとしての意識を高めることができたと同時に、スタッフ同士の交流を深めることもでき、とても実りのある一日となった。(文/高岡洋子 写真/ 辻)

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