報告)11月中級プレスクール「ロープワーク実地講習」

 来春開講の第3期中級登山教室希望者を対象としたプレスクールが始まっている。これまでに、安全対策委員会主催のロープワーク講習、冬山の医療講座を受講し、11月11日(土)は飯能にあるClimbing Spotモモンガでの実地講習が行われた。。

 講師は中村正之氏、野口支部長、近藤副支部長、川瀬安全対策委員長の4名、サポーター2名、講習生17名の計22名の参加があった。

 前半は、クライミングに使用する装備について講義を受け、その後、基本のロープの結び方を学んだ。後半は3つの班に分かれて、人工壁でのトップロープを使ったクライミングとビレイ、懸垂下降、テント設営を順番に体験した。

 トップロープでのクライミングでは、ほぼ垂直の壁を三点支持で登っていく。初心者の人も多く、懸垂下降する時に壁から身体を離すことに戸惑う様子も見られた。難しいと感じたのはビレイヤーの所作である。クライマーのペースに合わせてロープを繰り出すが、常にホールドできるようにしないとならず、その間合いが難しい。

 次は下降器具を使っての懸垂下降。今回は汎用性の高いエイト環を使った。事前にエイト環を落とさない方法を伝授してもらい、壁を登り切ったところでセルフビレイを取り懸垂下降用のロープをエイト環に通す。高所で体勢が不安定な中での作業は練習のようにスムーズにいかない。無事懸垂下降できたときには安堵すると同時に達成感が得られた。

 テントは、今後中級登山教室で使用する6人用の大型テントである。山では気象条件によってテント設営が困難だったり、備品を紛失しないように決め事をしておくと良いことなどを確認して設営をした。テント経験者も数名いたが、全く初めての人もいてテント泊への夢が広がったようであった。

 学ぶことがこんなにも楽しいことだったかと改めて感じた一日であり、これまでに学んだことを家で復習して次回に備えようと感じたのはおそらく私だけではないだろう。(文/村岡庸こ)

 

ほぼ垂直なクライミングウォール

エイト環の使い方を学ぶ

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