報告)本部晩餐会前の講演会ー特別講演と秩父宮記念山岳賞受賞講演ー

12月3日の日本山岳会年次晩餐会に先立ち、記念講演会が開催された。

第1部は、ティリチミール(7708m)北壁初登攀に成功した平出和也氏と中島健郎氏の特別講演で、スライドを使った講演は臨場感があった。

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北壁は6000mの峰々に囲われており全容が不明であり、政治的要因もあって未踏だった。講演を聞いて、周到な準備や撤退も考えての行動があってこその快挙だったことが判る。両氏の今後の益々の活躍を期待する。

第2部は120周年記念事業の中央ネパール踏査隊による「グレート・ヒマラヤ・トラバース第4回」の報告で、重廣恒夫リーダーと吉井修会員、飯田邦幸会員が講演した。全体で約5000kmの踏査で、山だけではなく、人と生活や自然の変遷も調査する。

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今回はマナスル、アンナプルナ、ダウラギリの3つの8000m峰の山麓を東から西へ踏査。まだ続くプロジェクトの成功を祈らずにはいられない。

第3部は秩父宮記念山岳賞記念講演で原山智信州大学名誉教授による北アルプスの形成についての講演だった。北アルプスがマグマとプレート運動によって形成された過程をわかりやすく説明した。北アルプスは若い花崗岩とカルデラ火山岩の激しい回転を伴う隆起で形成されたことが明らかになったとのこと。

ヒマラヤの冒険から造山活動まで幅広い内容で教えられることが多かった。(太田雄三)

終了後にロビーにて講演者が写真撮影に応じてくださった。中島健郎さんを囲んで多摩支部会員。

ついでに花谷泰弘さんを囲んでパチリ。

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