4月4日に八王子の片倉城跡公園で「春の観察会」を開催した。参加者は公募から22名、委員8名の計30名。花の写真は紫はカタクリ、黄色ははヤマブキソウ。
始めにカタクリの生態の説明をしてから3つの班に分かれて行動した。シロバナタチツボスミレ、ミズバショウ、ヒメリュウキンカを見たあと、急な階段を上がった先にはカタクリ、ヤマブキソウも咲き出していた。タカオスミレが一輪だけ咲いていて歓声があがった。
片倉つどいの森ではランヨカンアオイ、タマノカンアオイ、例年より遅く3分咲き程度のオオシマザクラ、ヤマザクラの大木を観察した。昼食後、城跡公園に戻り、春の妖精と呼ばれているカタクリ、ニリンソウ、イチリンソウ、センボンヤリ、ヤマルリソウや、珍しいレンプクソウなども見ることができた。また、これから咲くユキザサやクマガイソウ等も咲く場所などを説明して、植生が豊なこの場所の素晴らしさを伝えた。
ここは公園と言っても城跡、多摩丘陵の谷戸の雰囲気があり、歴史のある住吉神社、カワセミの来る5月頃にはコウホネが咲く池がある。駅から近い場所で植生豊かなこの場所をご紹介でき、参加者の方からは「40以上の花を知ることができた。教えてもらわなければ通り過ぎて気づかない小さな花まで説明してもらい楽しかった」との声をいただいた。 (写真/小河今朝美、高砂寿一)