報告)日光白根山 登山技術講習・積雪期・第4回

日時

2022年4月2日(土)~3日(日)

 

天候

1日目/晴れ(PM5:00避難小屋-5℃、風弱い)

2日目/晴のち曇りのち雪(AM5:30避難小屋-11℃、AM8:10山頂-5℃、稜線は風速10m/s)

 

参加者

6名/L佐藤、SL酒井、清水、中尾、元木、山本

 

行程

1日目 11:20湯元温泉登山口→12:00湯元スキー場上部→14:20外山鞍部→16:00前白根山

→16:40五色沼避難小屋 (泊)

2日目 6:30五色沼避難小屋→7:00樹林帯終了地点(標高2350m)→8:00南峰→8:10日光白根山山頂

→9:30~10:00五色沼避難小屋→10:45前白根山→11:45外山鞍部→13:25~13:50スキー場上

部で滑落停止訓練→14:05湯元温泉登山口

 

記録

◇<1日目>◇湯元スキー場のゲレンデを登り1時間弱で山道に入ると、外山鞍部への急坂になる。下りてくる登山者からすばらしい眺望の様子を聞いて期待が膨らむ。外山鞍部からは傾斜が緩くなり景色を楽しむゆとりも出て写真を撮りながら進む。前白根山に到着。真っ青な空とまわりの山並みがきれいで疲れを忘れる。正面の奥白根山の傾斜がとても急で、明日本当に登れるのか心配になった。避難小屋に到着後、荷物を置いてルート偵察に出る。受講生は全員、避難小屋泊は初めてである。飲食用の雪採取を行う。きれいな雪をスコップで掘りビニール袋に入れて小屋まで運ぶ。避難小屋は私達の貸し切りなので、小屋の近くにスコップで雪を掘りトイレを作った。採ってきた雪の塊をナイフで切りコッフェルで沸かしフィルターで濾す。そしてお待ちかねの食事作り。食料担当メンバーが手際よく調理を進めていく。ワインやビールのご相伴にあずかり「かにかまとレタスと鶏団子鍋」をおなか一杯いただく。初めての事ばかりで余裕がなかったせいか作業中は息つく暇もなかったが、先輩方のご指導のおかげで21時頃には就寝。空が真っ暗で星がきれいに見えた。

◇<2日目>◇4:30起床。夜は寒さが厳しく寝付かれなかったメンバーもいたようだ。朝食のラーメンで体を温め、防寒対策をして小屋を出発。前日より雲が多い。ほどなく奥白根山への登りにかかり、森林限界を過ぎると次第に傾斜がきつくなってくる。先頭のSLのステップを頼りに一歩一歩登る。「転んだら止まらないよ」という言葉をかけられ、アイゼンの効き具合を確かめながら歩く。雲が出て風も強くなってきたのでアウターのフードをかぶる。南峰の祠が見えてきた。時折青空が見えるものの雲は多い。祠の前で集合写真を撮り急いで本峰へ向かう。ついに奥白根山2578mに到着。山頂標識に設置された温度計はマイナス5度を指していたが、風があったせいか体感温度はもっと低く感じた。この頃にはガスがかかってきて、集合写真を撮ったらすぐに下山開始。急斜面はストックからピッケルに持ち替え慎重に下る。無事に避難小屋に到着しデポした荷物をパッキングし下山する。前白根山を通過する頃にはすっかり雪が降っていた。スキー場の上部に到着、手頃な斜面で滑落停止や耐風姿勢を教わり、各自繰り返し実践練習した。

二日間通して雪山の歩行や生活など学んだことが大変多く、体に覚えこませていきたい。とても充実した講習山行だった。(文/山本、写真/佐藤、清水、元木、山本)

(写真をクリックすると拡大表示されます。)

男体山と中禅寺湖

前白根山の先に奥白根山

気持ちの良い雪面の登高

休憩場所も40度急傾斜

南峰の祠

奥白根山頂

滑落停止訓練

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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