報告) 10月定例山行 甲武信ヶ岳~雁坂峠

◇縦走を断念、甲武信ヶ岳雨の下山

 

日 時

2023年10月14日(土)~15日(日)

 

天 候

1日目:晴れ時々曇り、2日目:雨のち曇り

 

行 程

1日目/7:30塩山駅=(タクシー)=8:10西沢渓谷入口→8:45徳ちゃん新道入口→11:15新道分岐→14:00
木賊山→14:25甲武信小屋14:40→15:00甲武信ケ岳15:25→15:55甲武信小屋(宿泊)
2日目/8:10小屋→10:40徳ちゃん新道分岐→13:20登山口→14:05道の駅みとみ(下山)

 

参加者

L西山、SL齊藤(理)、山下、中山、川合、東(敦)、金山、中島、野口(正) 9名

 

記 録

低気圧の影響で天気は下り坂で今日はもっても明日は雨、と予報を得ていたが、9人欠けずに塩山駅に集合した。西沢渓谷入口へ向かう車の窓から徐々に空に日差しがなくなるのを見る。紅葉シーズンだが登山者も少なくスペースを使ってミーティングと体操をする。8:10登山口めざして紅葉の渓谷の舗装路を行く。近丸新道入口をやり過ごし西沢山荘の横から8:45、1150m地点、徳ちゃん新道に入る。樹林帯の中登山道はすぐに傾斜を増してくる。ゆっくり歩行だが汗ばむ様子もあり15分ほど経過して衣服調整。9時半ごろには青空が見えだし日差しも差し込んできた。3回目の休憩は10:30、1690m地点、すっかり晴れが優勢になりメンバーの顔も明るい。隣の尾根は鶏冠尾根、鶏冠山が名のごとく横たわっているのが見える。しゃくなげのトンネルをくぐりながら標高を上げていくと、赤や黄色に染まる葉が青い空に映えていく。南に開けた地点では、連嶺の奥、たなびく雲の中富士山が鎮座している。紅葉を前景にいれての撮影に皆が挑む。岩場のある登山道を突き上げると1869mは近丸新道と徳ちゃん新道の分岐点で「戸渡尾根」の標識、視界もないのでするっと通過する。300mほど標高を上げたので食事を取ろうと少し長めの休憩をいれる。その後も休憩一本、展望地2366mへむけて意気を上げる。岩や根っこの目立つ樹林帯の中、我々に健闘の声を投げかけてシニアのパーティーが下っていった。

13:20登山道が西に向けて開けてきて露岩の重なる展望地に到着。黒金山、国師岳、金峰山、奥秩父の山がずらっと並び広瀬湖も眼下に光る。今日の天気をめいっぱい享受して展望を喜ぶメンバー。戸渡尾根分岐から木賊山へは30mほどの登り、小屋への直コースは下りの道がついている。計画では巻く予定であったが、みな今日できることはやるんだと登りを選ぶ。木賊山は真新しい山頂標識と三角点が待つ樹林の中のピーク。小休憩のあと下る登山道はざれた砂礫混じりで、足元に気を取られていたら、急に180℃視界が開け、圧巻の山容を見せる甲武信ヶ岳が眼前に。遠望もあざやかで木賊山を踏んだご褒美のようだ。甲武信小屋に着いたのは予定より早い14:25。小屋とテント場は閑散としている。だいぶキャンセルが出たようだ。まだ陽が明るい中荷物をデポして山頂へ向かう。途中毛木平から入ったツアー団体とすれ違う。同宿と聞く。山頂には青空に屹立する山名標が奥秩父の盟主君臨といった趣だ。交代で標識のある石積みの高みに乗ってポーズを決めて撮影会。甲武信ヶ岳万歳!とはいえ、2475mの10月の夕刻ですぐにひんやりしてくる。思い思いに写真を撮り合ってそろそろと下山にかかる。


 

 

 

 

 

小屋で受付後、30人は入りそうな2階の一部を9人で占有。夕食は17時からカレーライス。食後のミーティングで、明日は朝の雨と風の状態をみて、雁坂峠へ縦走するか西沢渓谷におりるか決めることを伝える。18時半ごろ就寝。22時過ぎに屋根にあたる雨音で目が覚めた。後できくとメンバーのほとんどが雨の降り始めを確認していたようだ。一晩中雨は降り、朝には雨音が強くなったりしていた。縦走路は稜線歩きで風を受けること、雨で体温が下がること、などを考慮して西沢渓谷へ下山の選択をする。5時半朝食後、雨の中の長い下山になるので各自が見込んだ準備をした。雨脚が弱まるまで小屋で待機する。8:10レインウェアに身を包み、気温10℃、雨中山行の始まり。樹林帯の中は露天よりずっと雨も忍びやかだ。濡れた木の根や赤土の斜面に注意を払うので足並みはゆっくりで新道分岐に着いたのは10時半。500m下りるのに2時間半近くかかっている。雨はあがりそうであがらない。下りきるまで降るのだろうと皆諦念の雰囲気。幸いなのは風もほぼなく気温も低くない。雨の下山午後にかけて、陽がさしかけてみたり、ガスが漂ってみたり。樹林帯の緩いおだやかな道では雨の景色に見入るメンバーなどもいる。縦走への無念もあるが、13:20誰も怪我をせず無事に昨日の登山口へたどり着いた。こぶしとこぶしをぶつけあい「お疲れ様でした」と交わし合った。 (文/西山さより)

 

感 想

〈山下〉久しぶりの定例山行でしたが、とても楽しかったです!奥秩父縦走路を繋ぐ理由もできました。
〈金山〉甲武信ヶ岳山行お疲れ様です。楽しい2日間ありがとうございました。また皆様と山行に行けることを楽しみにしています」
〈野口(正)〉久しぶりの定例山行でしたが、とても楽しくて、色々勉強になる事が沢山ありました。またご一緒出来るのを楽しみにしています。」
〈川合〉無事に下山出来て感動しています。これは山岳会だからこそだと思います。皆さんに心からお礼申し上げます。私のレベルが上がったら、また皆様とお会い出来ますように。
〈中山〉急登で足場の悪い山道も皆で歩めたので無事に登頂、そして下山する事が出来ました。雨に降られてしまいましたが思い出深い山行になりました。
〈中島〉まずは天気予報が不安な中の決行に感謝。装備を割り振り、誰もが意識高く、個々に自覚を持って臨んだ山行だと思います。2日目は、出発前から雨具を着て、覚悟を決めての下山。晴れ女の私には初めての体験でそれも今となっては良い思い出です。リベンジで雁坂峠に行きたいと思います。
〈東〉久々の雨中山行に緊張しましたが、無事に下山できてよかったと思います。

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