【報告】縦走中におけるロープワーク講習会(10/30実施)

日時

2022年10月30日(日) 10:00〜15:20

場所

奥多摩 愛宕山・登計峠

参加者

24名(安全対策委員/講師3名含む 7名、会員 17名)

報告

10月30日(日)に奥多摩の愛宕山・登計峠でロープワークの講習会を行った。3年ぶりの開催である。講師は安全対策委員会委員長の川瀬恵一氏。午前は「悪場通過のロープワーク」、午後は「転滑落した事故者への接近のしかた」と二部構成で行われた。
始めに、基本となるエイトノットと簡易ハーネスの作り方を学んだ。二つが確実にできるようになったのち、フィールドを変えて悪場通過時のロープの張り方を学ぶ。3人ずつのグループに分かれて、悪場と想定されるフィールドにロープを張り、歩行者として通過を体験する。事故が起きたときにロープが耐えられるか実際に体重をかけて確認してみる。ロープで自分の身が確保されることで歩行時に安心感が生まれることを実感した。山行リーダーとして複数人と歩く時にとても役に立ちそうだと感じた。
午後は事故者へ接近する方法を学ぶ。まず、ムンターヒッチをHMS型カラビナに結ぶ練習。ムンターヒッチの作り方は複数有り、自分のやりやすい方法を確実に身につけておけばよいとのこと。次に救助に向かうシステムの作り方を学ぶ。救助に向かう前に、上り返しやすい場所を選ぶ、無理をしないことなど冷静に判断することが大切であると教わった。講習では緩い傾斜面で救助訓練を行ったが、実際の場面では斜面の状態が悪い上に、荷重がかかり事故者を引き上げるのは容易でないとわかった。
登山者として、事故を起こさない、起きた場合のことを考えて計画をたてる、また今回のような知識を身につけておくことなどがとても大切であると改めて感じる機会となった。
受講者の多くの方が今回の講習内容に満足されたようで、定期的に学び直す機会を設けてほしいとの声が聞かれた。

(文/村岡庸こ、写真/村岡庸こ、河野悠二)

悪場におけるロープの張り方

本番さながらに実践する

ムンターヒッチを学ぶ

事故者へのアプローチシステム

 

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