報告)ナビゲーション講習④ 湯場ノ沢 沢登り

2023年8月26日(土)

天候

晴れ時々曇りのち雷雨

参加者

4名 講師 近藤(雅) 小沢(拓) 皆川 清水(茂)

行程

武蔵五日市駅7:00集合7:10バス=笹平7:45→8:38湯場ノ沢出合. 準備→9:05入渓→9:18 2m滝→9:50トバノ万六沢出合→9:50〜10:18 4m滝→10:45ナカノ万六沢出合→11:20オキノ万六沢2段8m→12:00多段ナメ滝→12:10 3mナメ滝→詰め→13:48万六尾根14:05→14:30万六ノ頭分岐→15:30柏木野バス停

報告

まずは前回の沢歩きと同じように小坂志川の沿いの林道を歩く。小坂志川は前回よりも水量が多い。地形図と地形を観察しながら入渓点を探していくと、橋が架かった場所が湯場ノ沢出合だった。近藤講師から今日はシャワークライミングで全身濡れるからとの注意があった。全身濡れる??ワクワクドキドキだ。ザックの中の物を濡れないようビニール袋に入れた。装備を整えて、沢に降りやすい場所を探す。

入渓したあとはしばらく浅い沢を歩いていくが、まもなく2m、3mの滝が現れる。これらを高巻きして進むと、小さめのゴルジユだ。その先には滝壺が深そうな2mの滝。水量が多いので、右岸に設置してあるロープを頼りに高巻くが、急で足場が滑る。すぐにトバノ六万沢出合に到着。沢の出合では川床が低く水量が多い方が本流になるとの説明があり、どちらに進んだら良いか登る沢の見極めを求められた。ここはその基準に従って左へ進む。次は4mの滝、高巻きもできそうだったが、近藤講師からロープを出してもらい、ハーネスとロープをエイトノットで装着して手がかり、足がかりを探して滝を登った。その後も滝が続々と現れ、それを登ったり、へつったりして次々と越えていく。そんな中、講師から滝などのルートファインディングは下からホールドスタンスを追っていくのではなく、上から下に向かって逆算で登り良さそうな所を選ぶとの説明があった。下から追っていくと先が詰まって行き場がなくなることがあるらしい。

間もなくナカノ万六沢出合へ到着。その先、ナメ滝をいくつか越えていくと、本日の核心部である8mの滝が現れる、近藤講師が先に登りロープを設置、水量が多く足場、手の置き場が見えない、探りながら登るが、シブキが顔にかかり全く見えない、苦しい、これがシャワークライミング!何とか三点支持で登り切る。全身がびっしょりと濡れたが、すごく気持ちがよい。さらに深いゴルジュの中に滝が何段も続く中を登って行く。しばらくするとナメ滝が続くようになり、歩きやすくなった。しだいに水流が細くなる。倒木が多くなり、沢の音も静かになる。沢に水がみえなくなったあとは、四つん這いになって急斜面を登り、尾根へツメていく。右方向に尾根が見えて来た。万六尾根だ。直進すると湯場ノ沢ノ頭に突き上げてしまうので、できるだけゆるめの斜面を探して、右にトラバースし、万六尾根の登山道に出た。やはり一般道に出るとホッとする。沢装備を外して、休憩を取る。当初は万六ノ頭北東尾根のバリエーションルートを下る予定だったが、雷雨の予報もあるので、一般道で柏木野バス停へ下山することになった。案の定、出発して間もなく雷雨となり、沢の途中ではなくて良かったと胸を撫で下ろす。バス停の手前で雨は止んだが、バスには間に合わなかった。仕方なく次のバスで温泉に向かい、汗を流した。

今回の参加者は全員が沢の初心者だったが、本格的なシャワークライミングの体験ができ、皆、疲れもなく満足感でいっぱいだった。そして日頃からクライミングやロープワークの鍛錬が必要なことも痛感した。

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