報告)安全登山講演会「安全に登山を楽しむために-山岳救助の現場から-」 

 安全対策委員会は、2月29日(木)立川市女性総合センターアイムにて、長野県警察山岳遭難救助隊から講師をお招きし、講演会を開催した。

 今回の講師は同隊副隊長河西斎哲(よしのり)氏。参加者は、ローカル新聞等で広く案内されたこともあり、支部会員のみならず一般の方も多く来場され58名となった。

 まず河西氏はスライドを用い、長野県内での山岳遭難の発生状況を説明された。様々な統計的データが呈示されたが、特に印象的なのは長野での遭難者のトップはと東京都民であることだ。2位は長野県民であるが、いかに都民が長野県警にお世話になっているかと思うと身につまされた。

 次いで具体的な遭難事例の話や実際の遭難現場の動画が放映された。今回講演に参加できなかった方も長野県警山岳遭難救助隊のHPや『X』で見ることができるので是非見ていただきたい。講演では動画と共に河西氏の解説が加えられ、臨場感のある救助現場を目の当たりにすることができた。

 安全登山のためには入山前に地図を熟読すること、装備の使い方を習得すること、モバイルバッテリーは必携である等の基本的アドバイスの他、入山数日前からしっかり炭水化物を摂ること、登山はスポーツなので日頃からのトレーニングが必要なこと、山専門サイトで最新の天気予報情報を得ることなどきめ細かい言及もしてくださった。

 講演終了後、河西氏から『長野県警山岳遭難救助隊のロゴ入り手ぬぐい』が全員に配られ、受け取った参加者はもれなく満面の笑みで会場を後にした。

(文/吉川、写真/石井)

河西斎哲講師

ほぼ満席の会場

遭難を避けるための対策

入山する前に必ず!

 

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