報告)丹沢山系 登山技術講習・積雪期・第3回

日 時

2022年3月5日(土)~6日(日)

 

天 候

1日目/晴れ、強風

2日目/快晴、AM5:30の気温マイナス10度(蛭ヶ岳山荘)

 

参加者

8名/L佐藤、SL清水、SL富永、植草、元木、鎌塚、上原、山本

 

行 程

1日目  8:15焼山登山口→10:30~10:50焼山→鳥屋分岐→平丸分岐→12:20~12:50黍殻山避難小屋→14:00姫次→14:40地蔵平→16:30蛭ヶ岳山荘

2日目   7:15蛭ヶ岳山荘→8:45~9:00不動の峰→9:40~10:00丹沢山発→10:50日高→11:30~12:10塔ノ岳→15:30大倉BS

 

記録

◇1日目◇焼山登山口で準備を整え焼山に向かう。快晴の下、うっすらと白い丹沢山塊が近付いてきて気持ちが高まる。標高800m程までは雪がほとんど無く、凍結した登山道が出始めた山頂手前で軽アイゼンやチェーンスパイクを装着した。焼山山頂で小休止し黍殻山避難小屋に向かう。樹林帯の合間から時折富士山がくっきりと見え皆歓声を上げる。樹林帯を少し外れると突然芝生の広場が現れ、黍殻山避難小屋に到着。広場でしばし休憩をとる。春のような暖かい日差しがとても心地良い。姫次へは徐々にぬかるみや積雪が増え、バランスを崩したはずみで受講生1名の足が攣ってしまった。ゴムバンドで応急処置をして少しペースを抑えて進んで行く。冬枯れの木立ちの中から小鳥たちのさえずりがたくさん聞こえてくる。稜線に出、あと少しで蛭ヶ岳に到着というところで体がふらつく程の強風に煽られる。注意しながらゆっくりと本日最後の急登を進む。1時間ほど遅れたがまだ十分明るい内に蛭ヶ岳山荘に到着できた。神奈川支部の会員である山荘管理人の樋詰さんから応援のエールをいただいた。夕食後NHKの天気予報を見て、今日の強風が春一番だった事を知った。山荘の寝室は思いの外寒く、皆精一杯の防寒をして20時に就寝。星空と夜景がとても綺麗だった。

◇2日目◇4:50起床。前日は雲がかかって見えなかった山荘からの富士山が、朝日に照らされ美しかった。気温はマイナス10℃。凍結しているところが多いので、歩行には十分気を付けるよう樋詰さんからアドバイスをいただいた。7:15出発。前日と別の受講生2名が先頭となりまずは丹沢山を目指す。鬼が岩の急斜面は、凍結しツルツルな上に高度感もありかなり緊張した。踏み外さないようスパイクの歯を一歩一歩しっかりと氷に打ちつける。快晴の富士山を終始眺めながら塔ノ岳に向かう。途中の木道で、チェーンスパイクのラバー部分が切れてしまうというアクシデントがあった。Lが持参していた修理用具の中のペンチと針金で、5分ほどで修理完了。修理用具の大切さを目の当たりにした。塔ノ岳でアイゼン、スパイクを外し下山。大倉尾根は別世界のように雪も無く乾燥していた。受講生はトランシーバーの使い方のレクチャーを受け、交代で実際に使用した。人気の山なので帰りはすれ違いや追い越しも多く予定よりも遅い到着となったが、何事もなく無事に下山。雪山の縦走は学ぶ事が多く、とても充実した山行であった。

(文/鎌塚、写真/清水、鎌塚)

 

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