報告)第8期初級登山教室「高畑山・倉岳山」登山実習

~* 第8期初級登山教室「高畑山・倉岳山」登山実習 *~

日 時

2021年11月13日(土)

天 候

快晴

参加者

受講生15名、スタッフ9名、計24名

(A班)浅野、上原、内田、塩谷、田村(郷)、田村(満)、平野、山行L兼班L内藤、班SL中村(敦)、SP河野、小澤

(B班)片野、久保嶋、後藤、白川(ま)、白川(み)、高田、宮崎、吉田、班L西山、班SL広瀬、講師宮崎、SP渡辺、小池

行 程

鳥沢駅8:15→ 9:05小篠貯水池→9:45穴地峠分岐→10:35仙人小屋跡→11:25~11:55高畑山(昼食)→12:40穴路峠→13:15~13:35倉岳山→14:10立野峠→15:45~16:00登山口→16:20梁川駅(解散)

記 録

先月に続いて今年2回目の登山実習。鳥沢駅前の広場でミーティングと準備体操をして出発。空には雲一つなく、富士山の眺望に期待が膨らむ。

小篠貯水池から登山道が始まる。いつもなら貯水池の水面に紅葉が映って美しいところだが、残念ながら今年は工事で水が抜かれている。しばらくオシノ沢沿いに進み、分岐で右手の尾根に取りついて、つづら折りの急坂がはじまる。

あえぎながら登るとやがて尾根上に出て、倉岳山が見えてくる。尾根上の道はやがて山腹のトラバースに変わり、仙人小屋跡へ。今日の講習目標の一つは地図読みなので、こうした道の変化を受講生に逐一示しながら進む。仙人小屋跡を過ぎると植林帯の中の急登となり、再び尾根上へ。最後は尾根を直登して高畑山の山頂に至る。この直登道でちょっとしたハプニングが起こった。道が落ち葉で隠されていて、踏み跡に迷い込んでしまったのだ。幸いすぐに元の道に戻ることができた。秋山でありがちなトラブルで、受講生にはかえって良い体験になったかもしれない。

高畑山の山頂に到着すると、くっきり鮮やかな富士山が目に飛び込んできた。歓声が上がる。コロナ禍の鬱屈を吹き飛ばしてくれるような見事な富士だった。

山頂で昼食休憩をとって、次は倉岳山に向かう。まずは急な下り坂。積もった落ち葉は滑りやすく、下に小石や小枝を隠している。ゆっくり慎重に下る。稜線は紅葉に彩られ、黄色の中に時折鮮やかな紅に色づいたモミジが現れる。途中の穴路峠には切通しが開かれ、往時の往来が偲ばれる。峠を過ぎると急登となり倉岳山山頂へ。山頂では再び富士山の絶景が待っていた。光の加減か、より一層輝きを増したように見えた。

このまま夕暮れまで眺めていたいところだが、下山にかかる。稜線を立野峠まで進み、月屋根沢へと下る。北面の沢はすでに薄暗い。時折現れるトチの大木を楽しみに下るが、思いのほか長い。沢沿いのゴロゴロ道は脚にこたえる。それでも計画より早く、日没前に梁川駅にたどり着いた。長丁場を歩き通し、次につながる講習山行になったと思う。

(文・写真/内藤誠之郎)

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