報告)登山技術講習「地図読み」(タワ尾根~長沢背稜~ヨコスズ尾根)

【日時】

2022年10月15日(土)~16日(日)

【天候】

15日(土) 曇り時々雨(PM4:00酉谷避難小屋の気温13℃)

16日(日) 曇り時々晴れ一時霧(AM5:00酉谷避難小屋の気温10℃)

【参加者】

L佐藤守、SL赤坂憲子、中尾理絵、鎌塚紀子、山本曜子

【行程】

10/15(土) 奥多摩BC(前泊)→奥多摩駅(バス)6:28発=東日原BS6:55着→一石山神社7:20着

→一石山9:05着→人形山9:45着→金袋山10:23着→篶坂ノ丸11:10着→ウトウノ頭12:18着

→大京ノ峰14:10着→モノレール終点14:30着→長沢背稜縦走路14:40着→行福ノタオ15:15着

→酉谷山分岐(15:24通過)→酉谷避難小屋16:00着(泊)

10/16(日) 酉谷避難小屋6:20発→酉谷山6:40着→坊主山7:40着→七跳山8:50着→大栗山9:55着

→天目山10:45着・11:10発~一杯水避難小屋11:40着→横篶山12:20着

→滝入ノ峰分岐(12:42通過)→東日原BS14:20着

【概要】

◇一般の登山道であれば、標識を見落とさないなど通常の注意払っていれば道に迷うこともないが、万が一ルートを外れてしまった場合や、標識が整備されておらず登山道の踏み跡が明らかでない場合などのルート選定は、実践登山で体験してもらう必要があり、敢えてバリエーションルートでの講習を実施した。基本は、夏山・雪山を問わず、登山道の有無にかかわらず、現在位置を確認し、進むべき目標地点を特定する。その上で、目標地点に到達するための安全で登り易いルート選定を行う。

◇今回のルートは、①昭文社のマップでは破線ルートとなっている「タワ尾根」。一石山~人形山~金袋山~篶坂ノ丸~ウトウノ頭と尾根上を進めば良いが、通過ポイント毎に、地図・コンパス・GPS等を使用して、現在地と次の目標の方向を確認する。ウトウノ頭から大京ノ峰までの間は、新しいピンクテープと古いテープが混在し踏み跡も明瞭でない。本来のルートを外れて時間を要したが、こういう経験を積むことが講習の目的でもあり、良い経験になったと思われる。                         ②長沢背稜に沿った東京都と埼玉県の県境に位置する、坊主山や大栗ノ頭には登山道がないため、地図上で登り易い地点の見当を付け、現地の地形を見て登路を決める。登山道ではないので手掛かりの少ない岩場や不安定な浮き石もあるため、スリップ・転滑落などに注意が必要。                          ③天目山から一杯水避難小屋を経由してヨコスズ尾根を下る途中で、尾根の名称になっている横篶山の山頂を確認する。

◇地図読みでは、参加人数が多ければ先頭の数人を除いては付いて歩くだけになりがちであるが、今回は参加者が4人と少なかったこともあり、2日間に渡ってメンバー全員が先頭を交替してルートファインディングを行い、ポイント毎に相談し合うなど効果的な講習が実施できた。

◇宿泊予定の酉谷避難小屋が満員等で使用できない場合に備え、山行委員会備品の6人用テントを分担して担ぎ上げたが、我々以外に避難小屋の宿泊者はいなかった。テントはボッカ訓練の荷物となってしまったが、タワ尾根を担ぎ上げた経験は今後に役立つものと思われる。(文/佐藤守)

どこでも歩けそうだが・・・

ウトウノ頭の標識

 

快適な酉谷避難小屋

坊主山

 

大栗ノ頭

 

長沢背稜の桟道

 

 

 

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