報告)第10期登山教室『三頭山』

日  時

2023年4月22日(土)

 

天  候

曇り一時小雨のち晴れ

 

参 加 者

32名(受講生20名、スタッフ12名)
〔A班〕班L中村(正)、班SL皆川、乙川、榊原(啓)、佐藤(は)、土橋、横山、渡邉、SP高岡、SP宮崎(順)

〔B班〕班L石川、班SL竹中、井上、紅林、菅野(初)、高見沢、手島、本多(輝)、大和、SP小澤(拓)、山行L村岡

〔C班〕班L広瀬、班SL菊地、市村、勝又、河村、榊原(さ)、杉山、祢津、野村、総括SL河野、SP吉田

 

行  程

7:00立川=9:00都民の森駐車場→9:15〜55森林館→10:20〜30三頭大滝→11:45ムシカリ峠→11:50〜12:30三頭山避難小屋→12:50〜13:05三頭山→ムシカリ峠→14:00〜10テラス→14:55〜15:20森林館→16:00都民の森駐車場=17:45立川

 

記  録

「穏やかな春の一日」

第10期登山教室が開講した。4月5日「山の歩き方講座」、12日「登山装備講座」をへて、今回第1回目の登山実習「三頭山」を実施した。今年度はコロナ禍による規制をゆるめ募集人員を増やし、受講生は26名。久しぶりの3班体制の教室となっている。初回の実習は例年どおり貸切バスでの移動とした。運営側の便宜的な目的もあるが、年齢も経験も異なる初対面の大人たちが打ち解け合うのにも一役かっていると感じている。
集合場所の立川では空はどんより。少し肌寒い。予報と違う空模様に少々不安を覚えつつ受講生を迎える。点呼をとりバスに乗り込む。もともと知り合いの人もいるようだが、多くは初対面。少々緊張した空気がバスの中に漂う。都民の森に到着し、森林館前で班ごとに自己紹介をし、靴のはき方やザックの背負い方、地図とコンパスの使い方などを丁寧に説明した。そうしているうちに雨がパラついてきた。雨具をいつでも出せるよう指示を出し、出発する。幸い三頭大滝に着くまでに雨は上がった。ただ、上空の雲は低く垂れ込めたままであった。三頭大滝を過ぎ、分岐を右へ進む。やっと登山道らしくなり、「足下に注意。歩幅は小さく。」などとスタッフの声がかかる。途中のテラスで休憩を入れ、ハシリドコロの緑が鮮やかな谷沿いの道を約250m登るとムシカリ峠へ出る。そこからわずか5分足らずのところにある避難小屋で昼休憩。徐々に雲が上がり始め、出発の頃には青空がのぞいてきた。時折背中に日差しを感じながら山頂へ向かう。富士山には対面できなかったが、北側の石尾根の山並み、雲取山から続く長沢背稜まで見ることができた。
登山は登りより下りの方が事故が起きやすい。下山に向けて靴ひもの確認と、必要ならばストックを利用することなどを促し、山頂を離れる。ムシカリ峠からテラスまでは岩や木の根が露出していて少し心配したが、初心者の受講生も問題なく歩くことができていた。テラスまで下ればゴールまでもう一息。受講生に笑顔が見られる。ここで「魔の時間帯」の注意喚起の声がかかる。最後の一歩まで気を抜かないという基本の姿勢を今後の山行にも活かしてほしいと願う。
後半は朝の曇天が嘘のようなうららかな日差しの中、小鳥たちのさえずりが響き、春の訪れを全身で感じられた。受講生にとって幸先の良いスタートとなった。 (文/村岡庸こ)

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