日 時
2023年6月18日~19日
天 候
晴一時雨のち曇り
参加者
河野(SL)、中島、加藤、真鍋、城森、川島、村上、小河、八木 計9名
行 程
1日目 9:50河口湖駅→(バス)→10:20三ッ峠登山口バス停10:45→10:50登山口(御坂口)11:15→12:40三ッ峠山荘13:20~16:00(山荘周辺で除草作業)
2日目 5:50三ッ峠山荘→6:15三ッ峠山(開運山)6:30→7:40三ッ峠山荘9:00~10:45(山荘周辺で除草作業) →11:00三ッ峠山荘12:30→14:00三ッ峠登山口14:05→(タクシー)→14:25河口湖駅
記 録
1日目は、梅雨時期ということもあり天候が心配されたが、河口湖駅に到着したら晴天で富士山も見ることが出来た。御坂登山口から小河さんのレクチャーで草花を観察しながらゆっくりと登山道を歩き三ッ峠山荘に到着。昼食休憩後、山荘の中村氏の案内でアツモリソウ保全地区へ移動し、花を観察しながらマルハナバチがアツモリソウの花のどこから出入りしてポリネーターとして次の花へ受粉を行うかの説明を聞いた。その後、別の保全地区へ移動して、テンニンソウの刈り取り作業を行った。夕食後は、中村氏の「蘭科植物の保全と現状」の講話があり、着生蘭・寄生宿り木・菌従属蘭の種類と特徴、蘭はそれぞれ自分に特化した昆虫に依存して繁殖している事などを学んだ。植物と昆虫が自然界の生態系の中でお互いに助け合い、共存しながら個体種を維持存続しているということが理解できた。
2日目は、5:50に三ッ峠山荘を出て三ッ峠山山頂へ上ったが、残念ながら霧雨が降っていて富士山は見れず霧の中で記念撮影のみ。山頂から裏手に下りて草花を観察しながら三ッ峠山荘へ下山。
朝食後は再び中村氏の案内でアツモリソウ保全地区へ移動し、アツモリソウを観察した後に、クマザサ・イネ科の植物・テンニンソウの刈り取り作業を行った。
初参加者の感想文
とても内容の濃い充実した二日間でした。
貴重なアツモリソウの自生を目にする事ができて感動したことは申すまでもありません。
人間の盗掘と鹿の植生被害とが相まって、やむ無く何重にも囲いをしている現実を知りました。テンニンソウやクマザサを刈り取る作業を通して、誰の手もつけられていない自然そのままの原風景がどんなに大切か。遠い世界なのかもしれませんけれど、三つ峠山荘 中村さんの想いが後世に引き継がれて行って欲しいと思いました。
また、小河さんのレクチャーで草花を観察しながらの山歩きは、新しい発見がいっぱい、山歩きの愉しさを存分に味わうことができました!
委員会の皆さまありがとうございました。次の機会にも参加したいと思います。
(城森園子)
初めて活動に参加して、アツモリソウの気品あるふくよかな美しさに、感激しました。
開花まで10年を要する、地道な活動をしている中村さんには、尊敬の念を抱きます。
また、自然保護活動の大切さ、継続を実感をしました。(川島ひろ子)
今年の3月に登山教室9期の修了式を行った、三ツ峠山荘の中村氏が保全活動をしているという「アツモリソウ」というものが気になって、みてみたくて、今回、参加させていただきました。
あれやこれやどれもこれも…いろんなことが私にとって初めての体験で、すべてのことにみんなに感謝です。
帰って写真を見ていたらまたすぐ行きたくなっちゃったな~(加藤智加子)
今回、初めは気楽な感じで申し込みましたが、山荘の中村さんのお父さんの代から受け継いだ、自然界への熱い想いが伝わってきて、私のこんなちょっとした行動でも、良い未来につながってくれたらいいなァと思うようになりました。
知らなかった事がたくさんあり、今回参加したことによって分かったことや、知りたいことが増えました。ありがとうございました。
小河さんの草花知識には感銘を受けました。1つでも覚えておこうと必死です。
1日目に飲み足りなかったことと、2日目のカレーをおかわりしたかったことが心残りで、昨日の夜カレーを作ってしまいました。
また機会があれば参加したいです。
中村さん、ゴンちゃん、カコちゃんによろしくお伝えください。(中島直子)
自然保護活動の日程が調度アツモリ草の咲いている時期にしていただき、実際のアツモリ草を見ることができ大変嬉しく思いました。とてもかわいい花です。事前に保護活動の経緯もメールで送っていただいたことや三ッ峠山荘のご主人の中村さんの説明でどのように保護活動が行われてきたのかがよくわかりました。除草作業はアツモリ草が増えていくのに必要な作業とのことでお手伝いができ、現在は少しずつ増えていると聞き嬉しいことと思います。今後鹿の被害や気候変動などでアツモリ草がどうなるのかわかりませんが、できるだけ長く見ていられるように次回の保護活動にも参加したいと思います。最後にメンバーの小河さんに三ッ峠の植物をたくさん教えていただきました。ありがとうございました。
(真鍋由美子)
(文/写真 八木元子)