「最近の奥多摩での山岳遭難事故の実態と事故の防止」講演会の実施
1 実施日時等
2021年12月13日(月)18時30分~20時15分、立川市女性総合センター第3学習室
2 講演者
青梅警察署山岳救助隊 村田副隊長(奥多摩交番所長)、禰寝隊員、清原隊員
3 聴講者
38名(一般者16名、支部会員22名)
4 実施報告
(1) 村田副隊長の講演
➀ 山岳事故発生件数の説明があった。令和2年度の全国件数は、コロナ発生で前年度より減少。東京都は都道府県別でワースト6位。令和3年度の青梅警察署管内では、コロナ禍ではあるが前年度に比べて相当数増加している。事故者はビギナーとリターン登山者が多い。
② 事故者の多くは、登山届を出してない。登山場所等が不明で適切な救助活動ができない。登山届はいざと言うときに重要。登山計画書を作成して必ず家族等に渡して頂きたい。
(2) 禰寝隊員の講演
➀ 奥多摩で発生した山岳遭難事故の7件を事例に、事故発生場所状況、発生要因、救助活動状況等を
画像で説明された。
② 事故発生要因等は、登山ルート状況等より様々であるが、安全登山キーポイントとして次の提言があった。
イ 安全対策の主なポイント
・登山計画書を作り、家族等に渡す。・ヘッドライトと雨具忘れずに。・スマホと予備バッテリーを持参。地図を持つ。
ロ やってはいけないこと
・迷ったら沢に下りない、分かる場所まで引き返す。・パーティーで別々の行動をしない。・体調が悪い時は登山をしない。 ・SNS等で知り合っただけの人と山に行かない。
ハ 救助要請
・自力でどうにもならないと思ったら早めに救助要請する。・救助要請したら動かずに救助隊の指示に従い救助を待つ。
以 上
(記、安全対策委員会石井秀典)