日時・行程
2022年5月2日(月) 5:00上高地山研→5:10中畠沢入口→7:00標高1700m地点(アイゼン不調でメンバー1名が下山)→10:00~10:20中畠沢のコル(標高2200m)→14:00上高地
天候
晴れのち曇り
参加者
4名/L佐藤、SL酒井、富永、元木
概要
六百山は、梓川を挟んで明神岳と一対の門のような位置にある。この両山はどちらも登山道がないが、バリェーション好きな登山者に好まれる山であり、積雪期は登頂の難しい山としても知られている。今回はメンバーのアイゼン不調というアクシデントもあり登頂は叶わなかったが、中畠沢を上り詰め、コルから霞沢岳を望むことが出来た。
中畠沢は前を向いて降りるのが難しい程、極めて急峻であり、下り始めでは一部ロープを使用した他、後ろ向きになってハイダガーポジションで一歩一歩下降したが、斜面の途中で転倒しピッケルで滑落停止をするなど、日頃は経験できない実戦ルートで技術を確認することが出来た。
メンバーの感想
(富永)上高地から明日登る六百山を眺めた。あの急斜面の雪渓を登れるのか不安がよぎる。
バリルートなので,道標など何もなくルートファインディングしながら登った。早朝5時から登
り始めたので,雪がしまっていてアイゼンが効き意外にも登りやすく,晴天で気持ち良く登れた。
中畠沢のコルまで登った。霞沢・K1・K2・P2が迫ってくるように見えた。山頂には到達出来な
かったが、充分に満足して下山を始める。
連日の山行で足が疲労し気合いを入れながらの下山となった。
(元木)中畠沢のコルまで長い雪渓をアイゼンとストックでザグザグ音を立てながら登っていく。
振り返るたびに雪をかぶった穂高の山々が大きく梓川もみえてきて、スタート時の緊張感はワク
ワク感に変わり、好きではない登りがとても楽しい。下山はピッケルに持ち替え、急斜面を慎重
にと言い聞かせながら下った。滑ったり転んだりしたこともあり、色々なピッケルの使い方を
経験することができた。コルでの眼下に広がる景色、高度感が忘れられない山行となった。
(写真/佐藤、富永、元木)
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