報告)10月定例山行「荒船山」

〜〜紅葉の海に浮かぶ艫岩へ〜〜

日時

2021年10月30日(土)

行程

上信電鉄下仁田駅9:30(タクシー)=10:15内山峠10:30→鋏岩修験道場跡11:30→12:30艫岩(昼食)13:00→13:55経塚山14:25→星尾峠15:10→荒船不動15:50(タクシー)=下仁田駅16:40(解散)

参加者

内藤(山行L)

(A班)小野(勝)(SL)、川島、佐野、関口(恵)、富永(L)、中村(敦)、吉川

(B班)石橋(學)(SL)、石川(さ)、太田、清水(茂)(L)、三ツ井、山内

記録

コロナ禍により今年初めての定例山行。雲一つない秋晴れに期待が高まる。

下仁田駅に集合して、タクシーに分乗。30分ほどで、台地状の特異な山容が姿を現した。西上州には不思議な形の山が多いが、荒船山はその代表格だろう。登山口の内山峠は車で溢れ返り、路駐の列が長く伸びていた。ミーティングと体操の後、登山開始。コロナ対策で2班に分かれて、群馬と長野の県境の稜線を進む。途中痩せて群馬側が切れ落ちているところが数か所ある。やがて木間越しに艫岩の絶壁が見えてきた。色づいた木々の上に浮かんでいるよう。艫(とも)とは船尾の意とのことだ。小ピークを越えたところで真っ赤なモミジが目前に現れて、歓声が上がる。事前の情報では色づき始めとのことだったが、見頃始めという感じ。10月の山行として最終土曜日を選んだのは正解だったようだ。

1時間ほどで鋏岩修験道場跡に到着。絶壁の下の洞穴状のくぼみを見学する。礎石や石碑の残骸などが点在し、古が偲ばれる。少し進むと橋で沢を渡る。一杯水の水場だ。ここから荒船山本体の登りにかかる。

艫岩への岩場の登り

艫岩への岩場の登り

ハシゴやロープのつけられた急坂の岩場。次々に現れる下山者とのすれ違いに難渋したが、長くはかからなかった。程なくして傾斜が緩やかになると、広々とした台地の一角に飛び出した。少し歩くと艫岩の断崖絶壁の上だ。この特異な景観は一見の価値がある。

北アルプスの連なり(艫岩より)

北アルプスの連なり(艫岩より)

 

 

 

はるか彼方には、冠雪した北アルプスの白い連なりも見えた。岩の端からこわごわ覗きこんでみると、赤、黄、緑のモザイク状の樹冠が美しかった。

 

艫岩にて

荒船山上を行く

艫岩でゆっくり昼食を取って集合写真を撮ってから、経塚山に向けて出発。山上とは思えない平らな空間が広がっている。やがて、クリンソウ群生地の看板が目に入った。花の咲く時期に、また訪れてみるのもよさそうだ。さらに進むと、船首に当たる部分にピョコンと飛び出したピークが見えてくる。息を切らしてピークに立つと、小さな祠があった。荒船山の最高地点、経塚山1422.7mだ。ここでもう一度集合写真を撮ってから、下山。コロナ禍での運動不足によるのか、脚攣りに見舞われて少し時間を要したが、20分程度の遅れで荒船不動に到着。帰りのタクシーがすでに待っていた。下仁田駅に戻って解散。夕日に照らされて紅に染まった荒船山が見送ってくれた。

(文・写真:内藤)

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